1970年代のサッカー不毛地帯・アメリカ。そこにレアル・マドリードやACミランといった強豪チームよりも、すごいクラブチームがあった。その名は“ニューヨーク・コスモス”。ペレやフランツ・ベッケンバウアー、カルロス・アウベルト…伝説のスーパースターたちを世界中から集めたドリームチームだ。彗星のように誕生し、奇跡の輝きを放ちながら一瞬にして燃え尽きたニューヨーク・コスモスだったが、その誕生の陰には、ある一人の男の夢と野望があった――。全米のメディアを牛耳り、政治にまで巨大な影響力を持っていたワーナー・コミュニケーションズCEO兼社長兼会長、スティーブ・ロスがサッカー界で仕掛けた一世一代の大勝負に迫る。70年代のヒット曲に乗せて贈る、痛快無比なドキュメンタリー。
ポール・クラウダー
ジョン・ダウアー