夕陽が輝き、山肌を金色に染める秋の午後。学校からの帰り道、少女・リラ(ベルティーユ・ノエル=ブリュノー)は森の中で美しいきつねに出会った。柔らかそうなとび色の毛に覆われた姿、そのつぶらな瞳に魅せられたリラ。きつねにテトゥと名づけた彼女は、警戒心から人前になかなか姿を現さないテトゥに再び会うために、毎日森に通うようになる。やがてリラの想いに応えるように、テトゥも少しずつリラとの距離を縮めていくのだが…。小説「星の王子さま」にある“キツネの章”と監督自身の体験を基に、美しい風景と生命力あふれる動物たちの映像を融合、少女とキツネの出会いと別れ、そして絆を綴った切ない物語。『皇帝ペンギン』のリュック・ジャケ監督初フィクション長編作品。
リュック・ジャケ