港町・仁川(インチョン)で暮らす、ぽっちゃりめの男の子、オ・ドング(リュ・ドックァン)。実は女の子の心を持つ彼は、本物の女性になって大好きな日本語教師に告白する日を夢見て、港で力仕事のバイトに明け暮れていた。酒浸りで暴力沙汰が絶えない父と無口な弟の3人暮らし、母親はドングたちが幼い頃に出て行ったっきり、帰ってこない…。そんな冷え切った家庭の中で、ドングはひとり机に向かい、お化粧の練習をすることだけが密かな楽しみだった。ある日“仁川市杯高校生相撲(シルム)大会”の優勝者に500万ウォンの奨学金が出ると聞いたドング。彼の取り柄はとにかく力が強いこと。ドングは、賞金をゲットして、本物の女の子になるため、シルム部の門を叩く! こうしてドングの“女の子への道”が始まった――。
イ・ヘヨン
イ・ヘジュン