平面や立体、パフォーマンスや映像を手がけるアート界のカリスマ、マシュー・バーニー。公私ともに信頼を寄せるパートナー、ビョークとの愛の物語に仕立てた映画『拘束のドローイング9』は、2005年に金沢21世紀美術館の個展で発表して以来、各地に官能と衝撃を与えた。N.Y.で活躍するアート・ディレクター、アリソン・チャーニックは捕鯨船、日新丸に乗り映画を撮るマシュー・バーニーに密着していた。仲むつまじい彼とビョークの素顔をとらえ、人間味あふれる2人の様子を紹介しながら、美術関係者の証言や過去の作品も加え、彼の壮大な創作を検証しいく――。
アリソン・チャーニック