元・学生運動の闘士であり、いまは広告代理店に勤めるテツ(高橋和也)。毎晩酒びたりの生活を送っていたある日、彼の顔に青白い幽霊のような気味の悪い顔が重なって見えるようになる。テツは、幕末の侍・武市半平太(柴田光太郎)にボディ・ジャックされてしまったのだ。武市の目的は、地上の人間に乗り移り、罪無き人間を襲う“人斬り以蔵”(浜田学)を捜し出すこと。だが、以蔵は武市が最も大切に思っている人間を襲うと予告してきた…。
倉谷宣緒