1910年、9回目の武装決起に失敗し、国外へと亡命した孫文に、清朝政府は多額の懸賞金を懸けた。命を狙われた孫文は、亡命の地・マレーシアのペナンで革命資金の調達を続けていた。そんな中、かつて医者としての孫文を看護婦として支え続けてきた女性、陳粹芬(チェン・ツイフェン)と再会を果たし、束の間の愛を確認する。暗殺予告の渦中、孫文は革命の命運を賭け、資産家たちを集めての演説に臨むのだったが…。度々の革命失敗の苦境と失意、そして暗殺の危機に遭いながらも、愛する人に支えられ、理想を失わなかった世界的革命家・孫文の闘いと愛の日々を描く歴史ロマン。
デレク・チウ