マイペースな14歳・原田ワタルは、自分のことを“ハラワタ”と呼んでいる。学校では成績を競うナツキと青木さんを尻目に授業をサボってひなたぼっこ。家では母と囲む、スーパーのお惣菜が並ぶ食卓に、今日も帰ってこない父。両親の関係も、寝室に転がる風船の謎も、ハラワタはありのままを受け止める。そして、今日も寝ぐせ頭のまま、学校へと駆けていく――。「学生による商業映画製作」というコンセプトを持つトリウッドスタジオプロジェクト第4弾作品。
佐山もえみ