ある夏の日、東京で暮らす小学生の敦は、急死した台湾人の父親の遺灰を届けるため、弟と日本人の母親と3人で、台湾中南部の小さな村を訪れる。近くて遠かった父親の故郷では、日本語を話す祖父母たちが彼らを待っていた…。日本統治時代をしなやかに生き抜いてきた祖父母たちの無償の愛、すべてを包み込む雄大な自然に癒され、ゆっくりと一家は「絆」を取り戻していく――。芥川龍之介の同名小説を原作とした感動作。
川口浩史