20世紀初頭のニューヨーク。文学の道に進む夢を持ち、希望に満ちた人生を待ち望んだレオニー。しかし、ある日本人の青年との出会いによって彼女の人生は波乱に満ちたものとなっていく…。レオニーは彼を愛し子供を身ごもるが、男は一方的に日本へ帰国してしまう。シングルマザーとなった彼女は、アメリカと日本の2つの国で、困難な時代を生き抜いていく。彫刻家イサム・ノグチの母、レオニー・ギルモアの生涯を描く日米合作映画。
松井久子
世界的に活躍する彫刻家のイサム・ノグチの母親の辿った波乱に満ちた人生を描いた『レオニー』がまもなく公開となる。監督を務めたのは、アルツハイマー症を患った女性のドラマを描いた『ユキエ』、『折り梅』が、劇場公開後に口コミで広がりを見せ、いまなお各地で自主上映会が開かれるなど、人々の心に静かに訴えかける佳作を世に送り出してきた松井久子。日米合作で製作された本作について、そして“天才”イサム・ノグチの原点である母・レオニーという女性について松井監督が口を開いた。