昭和17年、孤児院を脱走したアキオ(吉井一肇)は金平糖を盗み逮捕される。そこで、担当刑事の遠山(遠藤憲一)がアキオに差し出したのは、初めて口にする甘い食べ物、菓子パンであった。やがて、感化院にいれられたアキオはそこで暴力的な軍事教育を受け希望のない生活を送っていたが、教員の陽子(早織)の歌う「お菓子と娘」が唯一彼を癒してくれていた。その後、フサノ(いしだあゆみ)の養子となるが、ただの労働力としてしか見られていないことを知り、旅一座とともに巡業に出ることにする。やっと見つけた自分の居場所であったが、戦争という現実がアキオたちに降りかかってくるのだった…。
近藤明男