1938年、ウィーン。名匠・ミケランジェロの絵画をユダヤ人で画商を営む一族のカウフマン家が密かに収蔵していた。国宝級のその絵の在りかは一家の重大な秘密であったのだが、ある日、一家の息子・ヴィクトルがは親友・ルディにその秘密を話してしまう。そして、ナチスを信奉していたルディが、軍で昇進するためにそれを密告したことでヴィクトルたちは絵を奪われ収容所に送られる。絵を取引の材料としてイタリアとの同盟を締結しようと企むナチスだが、奪った絵が贋作であったことが発覚。本物の絵を隠した一家の父はすでに死亡しており、ヴィクトルに謎のメッセージを残していた。絵の在りかがわからないものの、母の命を救うためナチスとの危険な駆け引きに出たヴィクトルだが…。
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