1789年7月14日、優雅な朝を迎えたはずのベルサイユが、1枚の紙に震える。バスティーユが陥落し、王妃とその寵愛を受けるポリニャック夫人の名前も載った286名のギロチンリストが発表されたのだ。「ずっとおそばに」朗読係のシドニーは心酔する王妃への忠誠を誓うが、王妃からは「ポリニャック夫人の身代わりに―」と思いもよらぬ非情な命令を受ける。身を引き裂く嫉妬、生命の危険、果たして、シドニーの運命は? ベルサイユと少女の運命の3日間――。
cocoレビューを見るブノワ・ジャコー
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』の冷酷な女暗殺者、ウディ・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』で主人公が立ち寄るパリの雑貨屋の店員と言えばピンとくる人も多いのではないだろうか? いずれの作品でも決して出番が多い役とは言えないが、何とも言えない強烈な印象を観る者の心に刻み込む。レア・セドゥ、27歳。今後、より大きな役柄で世界中の注目を集めることになるであろうフランスの新星である。まもなく公開を迎える主演作『マリー・アントワネットに別れをつげて』では、王妃マリー・アントワネットの朗読係・シドニーを演じている。プロモーションのために来日したのは10月下旬。自身3度目の日本となったが「迷子になって東京の街をさまよいたいんです」と何とも不思議で魅惑的な笑みを浮かべる。
マリー・アントワネットの映画、と聞くと「また?」と思う人がいることでしょう。これまであらゆる形で描かれてきた、あまりにも劇的な彼女の人生。オーストリアのマリア・テレジアを母に持ち、後にルイ16世となるフランス王太子と14歳で結婚。18歳で王妃に。フランス革命の原因は、彼女の浪費にあるとも言われ、革命により断頭台に立ったマリー・アントワネット。その数奇な運命は、幾度も映画化されました。
世に“アラサ—”という言葉が誕生してからというもの、仕事にプライベートに奮闘するそのエネルギッシュな反面、人生をいろいろと考えるお年頃になった30歳前後の女子たちにスポットライトが当てられることが多くなった昨今。ドラマを始め、エッセイ本に雑誌の特集、果てはバラエティ番組の中でも彼女たちの活躍は凄まじい。そこでこの冬、スクリーンの中でも活躍する、思わず応援したくなるアラサ—・ヒロインたちをピックアップ!
フランスの新鋭女優レア・セドゥを主演に迎えて贈る『マリーアントワネットに別れをつげて』。本作の特別ポスター展の開催が11月10日(土)よりスタートすることが決定し、その美しきポスター・ビジュアルがシネマカフェ独占で到着した。
開催中の第25回東京国際映画祭に特別招待作品として出品されている『マリー・アントワネットに別れをつげて』の主演のレア・セドゥとブノワ・ジャコー監督が10月22日(月)の公式上映前に舞台挨拶に臨んだ。