イタリア、ローマ郊外にあるレビッビア刑務所。ここでは囚人たちによる演劇実習が定期的に行われている。毎年様々な演目を囚人たちが演じて、所内劇場で練習の成果たる舞台を一般の観客に見てもらうのだ。指導している演出家ファビオ・カヴァッリが今年の演目として、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」と発表した。早速、俳優のオーディションが始まりブルータス、シーザー、キャシアスが、次々に決まっていく。演じるのは重警備棟の囚人たち。一般の人々に見せる披露に向けて所内の様々な場所で稽古が始まる――。
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ヴィットリオ・タヴィアーニ
第62回ベルリン国際映画祭にて金熊賞(グランプリ)を受賞した、パオロ&ヴィットリオのタヴィアーニ兄弟が手がけた『塀の中のジュリアス・シーザー』が…
先日のゴールデン・グローブ賞の発表や2月に発表を控えるアカデミー賞と、世界中から注目を集めている賞レース。しかし、良作がこの2つの賞だけで決するものではないこともまた事実…
2013年も劇場では多くの映画が公開される。ゴールデン・グローブ賞や、アカデミー賞などの賞レースがいよいよ本格化し、映画業界が一層の盛り上がりを見せる一方で、実はすでに3館の劇場の閉館が決定しているという厳しい状況にあるのがいまの“映画産業”の実態でもある。
〆切り:1月7日(月)