わずか12歳で裁判を起こしたゼイン。訴えた相手は、自分の両親だ。裁判長から、「何の罪で?」と聞かれたゼインは、まっすぐ前を見つめて「僕を産んだ罪」と答えた。中東の貧民窟に生まれたゼインは、両親が出生届を出さなかったために、自分の誕生日も知らないし、法的には社会に存在すらしていない。学校へ通うこともなく、兄妹たちと路上で物を売るなど、朝から晩まで両親に働かされている。唯一の支えだった大切な妹が11歳で強制結婚させられ、怒りと悲しみから家を飛び出したゼインを待っていたのは、さらに過酷な“現実”だった。果たしてゼインの未来とは――。
ナディーン・ラバキー
本年度ゴールデン・グローブ賞ならびにアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた『存在のない子供たち』から、主人公の少年ゼインの真摯な訴えが胸に迫る本編映像が公開された。
『存在のない子供たち』から6月20日(木)の「世界難民の日」に合わせ、全くの演技未経験ながら本作主演に抜擢され、 カンヌのレッドカーペッドに立つまでになった少年ゼインが語る特別映像がいち早く到着。
中東の貧困と移民の問題を描き、カンヌ国際映画祭2018のコンペティション部門「審査員賞」「エキュメニカル審査員賞」を受賞した『存在のない子供たち』のポスタービジュアルと予告編が解禁となった。
本年度ゴールデン・グローブ賞やアカデミー賞にて『ROMA/ローマ』や『万引き家族』と外国語映画賞を競ったレバノン代表作品『カペナウム/Capernaum』(原題)が、邦題『存在のない子供たち』として7月、日本公開されることが決定した。