ソ連第2の都市レニングラードは、1年半もの間ドイツ軍に包囲されていた。1943年1月、ソ連軍は包囲網の一部を突破。200万市民を餓死から救うため、線路の建設が開始される。総動員態勢によりわずか17日で鉄道は開通するが、それはドイツ軍の至近距離を通過する危険なルートで、“死の回廊”と呼ばれた。女学生のマーシャとソーニャは、機関士見習いとして第48鉄道隊に配属される。1943年4月、汽車は孤児院の子供たちと、軍の機密貨物を載せレニングラードを出発。だが敵の砲撃と空襲により、最前線で立ち往生してしまう。積荷の正体は、原爆開発の鍵を握る核物質だった。子供たちを犠牲にしても機密を護ろうとする軍に対し、マーシャたちは決死の戦いをむが…。
フェドール・ポポフ