ある地下のボイラー室。人気クイズ番組のプロデューサーでヒットメーカーの神田が目覚めると自分の首に謎の首輪がはめられていることに気づく。床には大量の名刺が散乱し、壁には同じ首輪をはめられた娘が。神田の前に突如として現れた謎の男X。男が神田に仕掛けるのはタイムリミット2時間の【名刺ゲーム】。ルールは自分がもらった名刺を「持ち主に正しく返す」こと。もし間違えれば、自分か娘の命が危ないというもの。完全なる密室で残酷なゲームに挑む神田だが、そこには驚くべき秘密が隠されていた――。
木村ひさし