マドリッドの小さな酒場で踊っていたマリアが、映画監督ハリーらに見出され、身の回り品ひとつ持たず裸足のままローマへ飛んで映画に出演。映画の成功と共にハリウッド・スターとなった彼女は、やがてイタリアの伯爵と結婚するが、戦争で性的不能者となったことを伯爵から知らされ、不倫の恋に走って妊娠するが……。映画は伯爵夫人マリアの葬式から始まり、式に参列しているハリーの言葉がナレーションとなって、短くも波乱に満ちたヒロインの生涯が回想されていく。
ジョセフ・L・マンキウィッツ