都会の街角で自分の絵を売る青年・瞬(田中圭)と、信州の山荘にひとりで暮らす童話作家の香澄(渡辺美佐子)はある日、雑踏の中で出会い、親子ほどの年齢差ながらも不思議な絆で結ばれる。瞬は少年のような純粋な心を持っている一方で、幼少期の母親からの虐待のせいで精神が不安定で、すぐに癇癪を起こしては周囲と問題を起こしていた。そこで香澄は、自分の一人娘で臨床心理士の由里子(冨樫真)に瞬の治療を委ねる。回を重ねるごとに、由里子に心を開いていく瞬。だが、実は由里子も母親に対し、密かに充たされぬ思いを抱いていた…。