松前陽介(石田卓也)が通う高校に、どこか陰を持つ少女・池上透花(藤井美菜)が転校してきた。実は2人は同じ雨の日に辛い思い出を持っていた。その偶然に運命的なものを感じた陽介は、彼女の願いを叶えるために雨を降らせることを決意する。その雨は2人の辛い過去を浄化し、生きる希望を与える甘雨になるのか…? ユナイテッド・シネマによる「みんなの映画プロジェクト シネマプロットコンペティション」の入賞作を『ニライカナイからの手紙』の熊澤尚人監督が映画化。
熊澤尚人
大切な人との思い出を“雨”に見る透花と、雨の日に辛い思い出がある陽介の出会いと、それぞれの心の動きを描いた『雨の翼』。ユナイテッド・シネマが立ち上げた「みんなの映画プロジェクト シネマプロットコンペティション」の第1回入選作を基にした本作はこれまでと違い、撮影時にはすでにメインテーマ曲とサウンドトラックが完成済み。なおかつスクリーンで流れている映像に合わせて音楽を担当したKUMAMI本人が生演奏でサントラと主題歌を全て披露するという史上初の生サントラ上映も行われるなど、画期的な作品となっている。本作の主人公・透花を演じた藤井美菜に話を聞いた。
音楽と映像の関係が深い映画は多数ある中、その相乗効果を最大限に引き出そうという新しい試みで『雨の翼』が製作された。その方法とは、撮影前にメインテーマ曲とサウンドトラックを完成させ、その音楽を前提に撮影する、という手法。監督を務めるのは、『ニライカナイからの手紙』、『虹の女神 Rainbow Song』の熊澤尚人。1月21日(月)、完成披露試写会が行われ、本作に出演する藤井美菜、石田卓也、眞島秀和、熊澤監督、そして音楽を手がけたKUMAMIが舞台挨拶に登壇した。
ユナイテッド・シネマが2006年に開始した「みんなの映画プロジェクト シネマプロットコンペティション」の第1回入賞作の映画化が決定。雨に対し辛い思い出を背負う2人の高校生のドラマを瑞々しく描いた『雨の翼』の製作発表が10月30日(火)に行われ、主演の藤井美菜、音楽を担当するKUMAMI、熊澤尚人監督、石田雄治プロデューサー、そして本作の原案となった第1回コンペティション入賞作「雨恋」を執筆した竹尾麻希が出席した。