小高い山の頂上にそびえ立つイスラエル軍前哨基地、ボーフォート。2000年、レバノンでのイスラエル支配の象徴であったボーフォートに、22歳の若き指揮官・リラズ(オシュリ・コーエン)が最前線での任務を任された。恐怖に包まれながらも若さゆえの無邪気さを持つ少年兵たち。しかし、爆弾除去の作戦失敗や見えない敵からの爆撃で次々と仲間が死に、少年兵たちは精神的に病み、リラズもまた恐怖と共に苦悩していた…。レバノンからの撤退が近付く中、彼らに与えられた最後の任務とは――!? 第80回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。2007年第57回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品。
ヨセフ・シダー
外国語映画賞は『ヒトラーの贋札』。ナチス・ドイツが行った国家に夜史上最大の紙幣贋造事件をテーマにした本作が、『ボーフォート ─レバノンからの撤退─』などを抑えて受賞。注目されていた浅野忠信主演の『モンゴル』は残念ながら受賞を逃した。
いよいよ2月25日(日本時間)に開催される第80回アカデミー賞授賞式。作品賞や監督賞といった主要部門に話題が集まりがちな賞レースの中で、決して派手さはないが質の高い作品がしのぎを削るという点で、注目したいのが外国語映画賞のゆくえ。各国からその年を代表する1作品が出品され、厳しい審査の末に選び抜かれた候補作5作品の中からオスカーが決定するのだから、質の高さは当然。