文豪トルストイの妻として、50年近く結婚生活を送ってきたソフィヤ(ヘレン・ミレン)の世界は、ある日突然ひっくり返った。 トルストイの信頼する弟子であり、ソフィヤが忌み嫌うチェルトコフ(ポール・ジアマッティ)の説得により、トルストイが作品に関する権利や、爵位や財産、家族さえも捨て、貧困と菜食主義と独り身になることを選んだからだ。自分の地位を守るために、彼女は猛然とチェルトコフと戦う。一方、自分を取り巻く環境が複雑になりすぎたことから、トルストイは82歳にして、真夜中に家出を図るが――。
マイケル・ホフマン