元大学教授ピエールは、気功クラス合宿のため沖縄を訪れている。残り一週間、気ままに島を旅するつもりだった彼は、東京からの移住者の主婦・純子に出会い意気投合する。「旅の思い出」で終わるはずだった二人の関係だが、翌日夫と大喧嘩して家出した純子がピエールの旅に同行すると言い出して…。親友を癌で亡くし、第二の人生の岐路に立つピエールと、夫婦生活に疑問を抱き始め、子育てにも悩んでいる純子。沖縄を旅しながら、国籍・年齢、全く違う二人の道中は、価値観のぶつかり合いと静かな内省を繰り返しながら、ゆったりと進んでいく。
クロード・ガニオン