『天国の日々』『シン・レッド・ライン』『ツリー・オブ・ライフ』など、独特な世界観と美しい映像表現が支持を集める奇才テレンス・マリック監督の最新作となる『トゥ・ザ・ワンダー』。
ベン・アフレック演じるニールとオルガ・キュリレンコ演じるマリーナ、さらにレイチェル・マクアダムス演じるニールの元恋人・ジェーン、ハビエル・バルデム扮する神父・クインターナという、4人の男女を通して描かれる“真実の愛とは何か?”を問う作品だ。
物語は恋する街・パリから、フランス西海岸はサン・マロ湾上に浮かぶ小島モン・サン・ミッシェルへとニールとマリーナが出発するところから始まる…といえば、何だかロマンチックな甘~い恋が展開していきそうだが、そうではない。
奇才テレンス・マリックがそんなにもストレートに描くはずはない。『ツリー・オブ・ライフ』でカンヌ国際映画祭「パルムドール」を受賞しながらも、世界中で賛否両論を生んだ男が紡ぐ物語なのだから。
本作の主軸となるのは、主演ベン・アフレック演じる寡黙な男・ニールと、恋人マリーナと元恋人・ジェーンの絡まり合った“大人のラブストーリー”。若くして結婚し1児の母であるマリーナを寄り添うように支えるニール。始めは幸福な時間を過ごしていたが、次第にマリーナの強い愛を受け止めることができなくなり、ついには心も冷めていってしまう。やがてマリーナは去り、残されたニールは故郷でジェーンとの密やかな恋に身を委ねてゆくのだが…。
その愛も恋も、テレンス・マリックが施した映像の魔力により、眺めているだけでも、その心地よさを存分に堪能することが出来るほどの美しさにあふれている。
特に少女のようなマリーナを演じたオルガの美しさは異性であれ、同性であれ心奪われること必至! 草原をクルクルと回りながら駆け、荒涼とした道に佇み、パリの街を闊歩し、神々しく地平を照らす夕日を見つめる、その一瞬一瞬の彼女を見逃さないで欲しい…その全てにきっと魅了されるはずだから。
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