藤田まこと「岡田中将の魂の片鱗に触れたい、という思いで演じた」『明日への遺言』

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『明日への遺言』特別試写会。左から小泉尭史監督、富司純子、藤田まこと、竹野内豊
  • 『明日への遺言』特別試写会。左から小泉尭史監督、富司純子、藤田まこと、竹野内豊
  • 岡田資中将を演じた藤田まこと。
  • ナレーション初挑戦となった竹野内豊。
B級戦犯として戦後、戦勝国アメリカに起訴された岡田資中将の、誇りを懸けた法廷での戦いを描いた『明日への遺言』。2月6日(水)、本作の特別試写会が開催され、上映前に舞台挨拶の主演の藤田まことと富司純子、小泉尭史監督、そしてスペシャルゲストとして、本作でナレーションを務めた竹野内豊が登壇した。

岡田中将を演じた藤田さんは「最初にこの作品のオファーをいただき、原作に脚本、様々な資料を受け取ってから、お引き受けすると決めるまで半年かかりました。岡田中将の魂の片鱗に触れられたら、という思いで演じました」と本作に懸けた並々ならぬ思いを感じさせるコメント。本作のキャンペーンでは、鹿児島を皮切りに、先月より全国15か所を渡り歩いてきたが「実はこの映画の私のギャラは出来高制になっておりまして、一人でも多くの方に観ていただければ私の生活は豊かになります(笑)」と冗談めかしてふり返った。

そして、50年前の舞台出演以来という藤田さんとの共演となった富司さんは、岡田中将の妻・温子(はるこ)を演じた。「温子は、夫が裁かれているときに、法廷の後ろで、言葉もなくただただ夫を見つめるという役で、最初はこんなに難しい役が私にできるのか、と思いました。ですが、小泉監督のこれまでの素晴らしい作品の数々を見せていただき、そして黒澤明監督を支えた素晴らしいスタッフがいらっしゃるとお聞きして、ぜひともと参加を決めました」と語ってくれた。

つい先日まで、本作を携えサンタバーバラ国際映画祭を訪れていた小泉監督は「テーマがテーマなだけに不安もありましたが、上映が終わると全ての観客から温かい拍手が贈られ本当に嬉しかったです。『一人でも多くのアメリカ人に見せたい』、『日本人の俳優は素晴らしい』という称賛の声も多く聞かれ、アメリカ人の懐の深さを感じました」と本作が上映されたときの様子について語ってくれた。

続いて、本作のナレーションを担当した竹野内さんが登場し、3人に花束を手渡した。竹野内さんはナレーション初挑戦となったが「現場で常に監督から『言葉の意味を自分で理解して発するように。そうすれば必ず伝わるから』と言われました」とふり返った。さらに本作が持つ意味について「僕らには計り知ることが出来ない激動の時代を懸命に生きてきた方々は、残念ながら徐々にいなくなりつつあります。僕は小さい頃、祖父母から戦争の恐怖や悲惨さについて聞かされましたが、これからの子供たちは自分の親からさえもこうしたことについて教えてもらうことが出来なくなってしまいます。だからこそ本作のような映画で戦争について伝えていくことが大切だと思います」と真摯な表情で語った。

そして、藤田さんと富司さんは、“現代の若者たちに伝えたい言葉”を尋ねられ「月並みですが“平和の尊さ”です。私も兄を戦争で亡くしておりますので、みなさんに平和の尊さを実感してほしい」(藤田さん)、「“地球を愛する”ということです。戦争や環境破壊などいろいろなことが地球を汚していますが、一人一人に地球を愛してもらいたいと思います」(富司さん)とそれぞれ思いを込めた言葉を語ってくれた。

『明日への遺言』は3月1日(土)より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開。
《text:cinemacafe.net》

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