
ショーン・ペンとニコール・キッドマン共演の『ザ・インタープリター』、オスカー7部門に輝いた『愛と哀しみの果て』などの監督で、プロデューサーや俳優としての顔も持つシドニー・ポラックが26日、がんのためカリフォルニア州の自宅で死去した。享年73。
65年に『いのちの紐』で映画監督デビュー。69年の『ひとりぼっちの青春』がアカデミー賞9部門にノミネートされた。ダスティン・ホフマンの女装が話題となった『トッツィー』、高倉健が出演した『ザ・ヤクザ』、バーブラ・ストライサンドとロバート・レッドフォード共演の『追憶』など、数々のヒット作を生み出した。
社会問題と娯楽性を共存させる作風で、『スクープ・悪意の不在』や『ザ・ファーム/法律事務所』などのヒットを放ったが、近年はプロデューサーとしても活躍。3月に急逝したアンソニー・ミンゲラとミラージュ・エンタープライズを設立し、ミンゲラ監督作や、俳優として出演した『フィクサー』などを製作した。2005年には建築家フランク・ゲーリーを追ったドキュメンタリー『スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー』も監督している。
俳優としては『ザ・プレイヤー』、『アイズ ワイド シャット』などに出演。7月12日に日本公開の『近距離恋愛』ではパトリック・デンプシーの父親役を演じている。
9か月前にがんと診断された後も精力的に活動を続け、今秋日本公開予定のジョージ・クルーニー監督・主演作『Leatherheads』(原題)をはじめ数本の製作を手がけた。訃報を受けたクルーニーは「シドニーがいると、世界は少しだけマシになった。映画も、そしてディナーまでもね。一流の人だった。脱帽します」とコメントした。
(text:Yuki Tominaga)
2007年1月18日に開催された『こわれゆく世界の中で』のプレミアにて、シドニー・ポラック監督(左)とアンソニー・ミンゲラ監督(右)。
© ZAK BRIAN/Gamma/Eyedea/AFLO
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