
16歳の少女の妊娠と出産をポップでキュートに描き、本年度のアカデミー賞で脚本賞を受賞した『JUNO/ジュノ』。本作の試写会が5月22日(木)に開催され、上映前のトークイベントに、少子化問題などに積極的に取り組んでいる野田聖子衆議院議員が登場した。
野田さんは映画について「日本だと、10代の女の子の妊娠や出産を映画やドラマにすると、どうしても重くて暗いものになりがちですよね。でもこの映画は全然そういう感じではなく、出産までの様子が毅然と描かれていることにびっくりしました」と感想を語った。野田さんは著書で、自身が受けた不妊治療や妊娠の経験について赤裸々に告白しているが「ジュノが妊娠を検査薬で確かめるシーンでは、自分の体験を思い起こして『うらやましいな』という気持ちになりましたね」とも。
さらに、映画の背景については「私は30数年前にアメリカの高校に留学していたことがあったんですが、その頃には映画の中のジュノと同じように、お腹を大きくして学校に通う同級生や、ベビーカーを引いて学校に来る学生が何人もいました。だから、この映画で描かれているのは単にアメリカの“現代”というわけではないんですね。ある意味、30年前と変わらないアメリカを感じました」と自身の経験を織り交ぜて語った。
そして現代の日本が抱える少子化問題について話が及ぶと「いま、日本では毎年10代の女性の妊娠中絶が増加しています。これは、アメリカやほかの先進国と違って日本には子供を生んだ後の受け皿がないから。これは、われわれ国会議員が恥ずべき点ですが、母親が安心して子供を産める制度を作れていないという現状があると思います」と説明。その上で、自身の活動について「シンポジウムや講演、著作物を通して様々な取り組みをしています。女性は昔のように専業主婦として家にいるのではなく、働きながら子供を生むという時代になっている。そのことを社会、特に男性に理解してもらい、時代に合った新しい制度を作っていくための活動を続けていきたい」と決意を語った。
頭の固い政治家も必見? 『JUNO/ジュノ』は6月14日(土)よりシャンテ シネほか全国にて公開。
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