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「正直『おいしいな』って思いました」『ワルボロ』の城田優が語るカッコいい男の条件

若手俳優集団D-BOYSのメンバーとして、映画『テニスの王子様』、ミュージカル「スウィーニー・トッド」、現在放送中のTVドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」など幅広い活躍をみせる役者、城田優。187cmという長身と甘いマスクから“いい男”オーラが滲み出ているが、本作『ワルボロ』ではそれを封印。小佐野役を手にしたことで見えてきた、城田優の新たな一面を探ってみた。

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『ワルボロ』城田優 photo:Yoshio Kumagai
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若手俳優集団D-BOYSのメンバーとして、映画『テニスの王子様』、ミュージカル「スウィーニー・トッド」、現在放送中のTVドラマ「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」など幅広い活躍をみせる役者、城田優。187cmという長身と甘いマスクから“いい男”オーラが滲み出ているが、本作『ワルボロ』ではそれを封印。小佐野役を手にしたことで見えてきた、城田優の新たな一面を探ってみた。

「オファーをもらって正直、『おいしいな』って思いました」。開口一番にそうコメントし、小佐野役をとても気に入っていることを語りだす城田さん。
「コーちゃん(松田翔太)もヤッコ(福士誠治)もカッコいいと思うんですが、なぜか僕には小佐野が魅力的に映ったんですよね。もちろん、原作の小佐野のキャラクター全てを映画で描けているわけではないけれど、原作を読んで彼の葛藤やしがらみに共感できたからこそ、やってみたいと思ったんです」。

小佐野は「三中錦組」6人の中でもムードメーカー的な存在。時には笑いを誘うシーンも登場するが、本人は「笑いをとるつもりは全然なかった」と言う。
「小佐野の性格を自分なりに分析してみた結果──誰よりも知ったかぶっていて、強がっていて、自分をカッコいいと思っている。それなのに喧嘩が始まると逃げてしまうのが小佐野なんです。そのギャップが何だかかわいいなと。(笑いの)ネタを入れるというよりも、いつも1人でぎゃーぎゃー言っているような、ちょっとうるさがられるキャラクターでいこうかな、と思ったんですよね」。

そうした個々での役作りに加え、リハーサルの段階から錦組全員でお互いの役を作り込んでいったという。
「これまでの出演作の中で一番語り合った映画だと思います。自分の役柄を考えるのはどの作品でも当たり前のことですが、みんなで意見を出し合って、相手の役まで考えるというのはそんなになかった。こんなに熱くなれたのは初めて。だから殴り合い寸前という場面もありましたよ(笑)」。

現場はまさに“青春”だったようだが、「錦組を一番知っているのは監督でもスタッフでもなく、僕ら6人」と言い切れるあたりからも、いかに腹を割った話し合いがされたか伝わってくる。場合によっては監督に「ここは違うと思う」と反論することも。それは決してわがままではなく、キャラクターを愛しているがゆえのディスカッション。撮影自体よりも何よりも、そういった話し合いに時間がかかったのだという。
「例えば、カッチン(途中慎吾)はパシリ役っていうことで、撮影中も自然とパシリ的存在に(笑)。でも、決していじめていたわけじゃないですよ。小佐野はいつも周りに対して『うるせ〜よっ』って態度だし、ビデチャン(古畑勝隆)はみんなを気にかける性格で…錦組が一緒にいるときの一人一人の立ち位置は、クランクインの前からできあがっていました」。

不良のイメージについての話になると「僕、なにげに不良役が多いですよね…」と城田さん。確かに彼のフィルモグラフィーを覗いてみると、『純ブライド』では鑑別所から出てきた少年を、『荒くれKNIGHT』では走り屋を、これから公開となる『ヒートアイランド』では現代のワルを演じている。ただ、同じ不良でも「それぞれ全くキャラクターが違っているから面白い」のだそう。今回の『ワルボロ』の小佐野役についてはこう掘り下げていく。
「ほかの作品よりも子供っぽいというか、ガキですね(笑)。今、生きていることを単純に楽しいと感じられる、ある意味、人間らしいヤツです」。

『ワルボロ』には友情、青春、恋といったいくつものテーマが据えられているが、やっぱり聞きたいのは“カッコいい男の条件”。
「どれだけ敵が強くても敵の数が増えても、逃げずに立ち向かうことだと思うんです。まあ、僕(小佐野)は最後まで逃げ続けていましたけど(苦笑)。ヤッコの台詞にあったように、心がバラバラな200人よりも一致団結している6人の方が強いと思うんですね。不良は気合いと根性! あと、守りたいものがある人間は特別に強い。負けて連合軍の仲間入りした奴らはただ支配されているだけだから…」と力説する城田さんだが、実は「僕は平和主義。誰かを殴ってまで仲間意識を持とうとは思わないです」。

本音をさらりと言えるあたりもカッコいい。とはいえ、映画の半分は乱闘と言っていいほど喧嘩シーンが盛りだくさん。撮影にまつわるエピソードを訊いてみた。
「僕の喧嘩シーンはほとんどないですが、練習はみんなと同じだけやりました。ただ、この作品の後に『荒くれKNIGHT』の撮影が控えていて──その時、殺陣師(たてし)が付かなかったので、『ワルボロ』での経験が役立ったんです。ほんと、感謝しています(笑)」。ちなみに城田さんの唯一の喧嘩シーン、マジ蹴りドロップキックはラストに登場する。

そして最後にお決まりではあるが、お気に入りのシーンを訊ねると「難しいな〜」と頭を抱えながらも、2つのシーンを挙げてくれた。
「錦組が6人揃って(喧嘩ではなく)芝居をしているシーンは意外と少ないんです。だからビデチャンの家でたむろしているシーンかな。個々のらしさが一番出ていると思います。僕個人の見せ場は、やっぱりラストシーン。逃げ出したい気持ちと、仲間を助けたい気持ちの間で悩んでいる姿をぜひ見てほしいです」。

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