「夢は似顔絵描き」の松尾スズキ 彼が惚れこんだ“適材適所”のアーティストとは?

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『クワイエットルームにようこそ』トークショーにて(右:松尾さん、左:日暮さん)
  • 『クワイエットルームにようこそ』トークショーにて(右:松尾さん、左:日暮さん)
  • 『クワイエットルームにようこそ』松尾監督
  • 『クワイエットルームにようこそ』日暮愛葉
職業・演出家、俳優、小説家…。数え切れない肩書きをもつ松尾スズキが贈る人生賛歌『クワイエットルームにようこそ』。公開4週目を迎えた11月13日(火)、メイン館のシネマライズにて松尾監督と、彼のラブコールを受けて主題歌「Naked me」(キューンレコーズより発売中/1,223円<税込>)を書き下ろしたLOVES.の日暮愛葉によるトークショーが行われた。

夜遅くの回にもかかわらず、詰めかけた観客の盛大な拍手に迎えられて壇上に現れた2人。まず松尾さんが「忙しい中、観にきて下さってありがとうございます。帰りが大変だと思いますけど…、ごはん食べてきましたか? これから食べに行くんですか?」と自問自答のような挨拶で始めると、日暮さんも「今回『クワイエットルームにようこそ』という素晴らしい映画の主題歌を書いてくださいと監督に言っていただいて…、頑張って書きました」とやや緊張気味に挨拶した。映画を通して初めて知り合ったこの2人の架け橋となったのは、実は日暮さんの大ファンであった松尾さんの“当時の”奥さん。「僕が撮影に行って戻ってくるごとに、家の物が1つ減る2つ減るみたいな…」状況の中で、薦められた日暮さんのソロ曲「New Life」を聴いてぴったりだと感じ、ラブコールを贈るに至ったという。この出会いについて、元・奥さんと仲良しの日暮さんが「彼女のおかげですよ! 元・嫁に感謝!」と礼を贈ると、すかさず松尾さんも「元・嫁物語、今日で完結で(笑)」とまたも自虐気味(?)に応え会場を沸かせた。

ちなみに、松尾さんは前日に「笑っていいとも!」のテレフォンショッキングに出演。その中の100分の1アンケートで出した“この中で完全に絶望している人は?”という質問を、観客に向けて聞いてみると、新宿ALTAでの5人という結果に対して、幸いにも(?)ここでは挙手した人はゼロ。続けて「夢のある人?」と日暮さんが投げかけると、こちらも予想外にゼロという結果に…。これには松尾さんも「きっともう俺たちの問いかけに答えるエネルギーがなくなってしまったんですね…」と苦笑い。ちなみに松尾さんの夢は、「軽井沢にあるケンタッキー・フライドチキンの前で似顔絵描き」だとか。

映画についての感想を「(主人公の)明日香が前向きに旅立っていくというときに“自分も前へ進む猶予があるんだな”と希望が持てて、感動して泣きました」と、わずかに瞳を潤ませながら話してくれた日暮さん。初めこそ不安を感じながらも、命がけで作ったという主題歌の言葉一つ一つには、そんな彼女の現在進行形の人生観が反映されている。「私には8歳の娘がいますが、娘や恋人、親だったりを自由にしてあげられるようになりたいなと思って。それで『I let you go ahead now(私を越えて行って)』という歌詞になりました」。また松尾さんも、「表面上の心の病気を見ただけで、それがその人の全てのベースだと、普通の人は考えがちだと思うんですが、その中で(精神状態が正常に)戻るときがあるじゃないですか? その戻っているときをベースに考えてもいいんじゃないかと思う」と改めて映画のテーマである「心の病」について語ってくれた。

最後に観客に向けて「もうちょっとだけこの映画が続くといいなと思いますので、ひとつみなさん、いろんな手段を使ってよろしくお願いします」(松尾さん)、「クラス全員の名簿に電話をかけて下さい!」(日暮さん)というメッセージで、終始リラックスムードのトークショーは幕を閉じた。「あんなにいいサビを作ったのは生まれて初めて」と松尾さんへの感謝を込めて日暮さんが自負する「Naked me」が流れるまで劇場を後にするべからず! 『クワイエットルームにようこそ』はシネマライズほか全国にて公開中。
《text:cinemacafe.net》

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