キャスリンが最初に教えてくれた通り、リリー・ラッシュは「相手の立場に立って考えることができる優しい女性」。そんなリリーだからこそ、コールドケースの解決に日夜奔走するわけですが、その一方、プライベートはやや混乱気味だったりもします。「リリーはワーカホリックの代表のようなもの。私もバリバリ働くのは大好きだけれど、彼女は別格だわ。仕事以外のことはみんな後回しにしてもいいと考えているのよ。けれど、プライベートに問題を抱えすぎているのはいただけないかな。私自身の個人としての人生は彼女よりもっと幸せよ。家族や友だちとの関係も上手くいっているし、恋愛問題のトラブルもない。あ、彼女もロマンスのトラブルはないわね。きちんとしたロマンスがないから(笑)」。働く独身女性、リリー・ラッシュは、問題児の妹や両親など、家族間にトラブルの絶えない身。幼い頃に起きた事件がきっかけで、あるトラウマにも悩まされています。男性との間にロマンスが芽生えることはあっても、なかなか成就せず。プライベートにおいては、悩めるヒロインなのです。思えば、犯罪捜査ドラマの美しきヒロインたちは、“仕事は順調だけれど私生活はやや混乱”というタイプが多いようです。被害者の人骨などを頼りに事件を解明する「BONES」の法人類学者、テンパレンス・ブレナンは感情表現が苦手で、頭の良さが人間関係に災いすることもしばしば。バツイチで、両親や兄と生き別れになった過去を持っています。また、検死官の任務にスポットを当てた「女検死医ジョーダン」の検死官、ジョーダン・カバナーは美人でセクシーだけれど、やはり人付き合いは苦手。母親を何者かに殺されたという、凄惨な過去にとらわれています。さらに、「クローザー」のL.A.市警殺人特捜班チーフ、ブレンダ・ジョンソンや、検事局に勤める「ミディアム」の霊能者、アリソン・デュボアも私生活に悪戦苦闘中。仕事面での功績は大きいけれど、それぞれ男性問題や主婦としての役割に悩んでいます。もちろん、そんな彼女たちが犯罪捜査に携わる者として、女性として、人間として成長していくのが“美しいヒロインが頑張る胸キュン犯罪捜査ドラマ”の見どころ。決して完璧ではないヒロインたちが奮闘する姿に、私たちは思わずキュンとさせられてしまうのです。最後に、キャスリンからリリーにちょっとしたアドバイスがあるそうです。「異常な犯罪や殺人、激しい怒りなどに囲まれてばかりいるのは健全ではないから、たまには気持ちを切り替える必要があると思うの。そうね。おそらくリリーはジムに行ったり、面白い映画を見たりしたほうがいいと思うわ!(笑)」。「コールドケース」http://www.axn.co.jp/coldcase/index.html2007年12月29日(土)〜2008年1月5日(土) 22:00〜25:00(字幕版)AXNにて全23話一挙放送。TM & © Warner Bros. Entertainment Inc.
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