映画のプロから勝利の秘訣を伝授 「ニューシネマワークショップ」特別セミナー開催

映画監督や映画宣伝マン、プロデューサーなど、映画業界を目指す人々を対象に、現場のプロがレクチャーを行う「ニューシネマワークショップ」(以下「NCW」)。開講から11年、実際に数多くの人材を映画界に輩出してきたNCWでは、3月9日(日)、映画製作の現場から山下敦弘監督と深川栄洋監督、配給・宣伝のプロとして、映画会社アスミック・エースの竹内伸治氏とトルネード・フィルム代表の叶井俊太郎氏を迎えて、それぞれ監督、宣伝マンの育成について語るセミナーが開催された。

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「ニューシネマワークショップ」で独自の宣伝論を交わす竹内伸治氏と叶井俊太郎氏
  • 「ニューシネマワークショップ」で独自の宣伝論を交わす竹内伸治氏と叶井俊太郎氏
映画監督や映画宣伝マン、プロデューサーなど、映画業界を目指す人々を対象に、現場のプロがレクチャーを行う「ニューシネマワークショップ」(以下「NCW」)。開講から11年、実際に数多くの人材を映画界に輩出してきたNCWでは、3月9日(日)、映画製作の現場から山下敦弘監督と深川栄洋監督、配給・宣伝のプロとして、映画会社アスミック・エースの竹内伸治氏とトルネード・フィルム代表の叶井俊太郎氏を迎えて、それぞれ監督、宣伝マンの育成について語るセミナーが開催された。

『天然コケッコー』『松ヶ根乱射事件』など、リアルな人間描写と独特の世界観で高い評価を受ける山下監督。監督という自覚に対しては「いままでスタッフもほとんど仲間で映画を撮っていたので、『リンダ リンダ リンダ』で、初めて“監督”と呼ばれて、プロの監督になったと自覚しました」と笑うも、この職業の面白さについては「大変なことも多いが、現場の中で大勢のスタッフとキャストがいる中、自分がその中の一部になれていると思うのが快感です」と語ってくれた。一方、同じ質問に、NCWのOBであり、『真木栗ノ穴』の公開を控える深川監督からは、「撮影のときは周りの目が気になって苦痛です(笑)。脚本を書いたりする準備期間や、作った後の達成感があるからやっているのかも。実は毎日が大変で、楽しいなんて感じたことなんてないです。日々プレッシャーです」との答えが返ってきた。最後には学生からも質問が。作品の良し悪しを見極める目を養うためにやったことは? との問いに、「映画を観ること。お笑いやコントなどいいと思います。アルバイトの最中に人を観察していたのもよかったのかもしれません」(山下さん)、「やっぱり映画を観ることですね。あとは実家が人の出入りが多かったので自然に大人の観察はよくしていました。この芝居は違うと言えるようになるには、訓練が必要だと思うので、それは日々勉強ですね」(深川さん)。

セミナー後半戦には、数々のヒット作品を生み出した敏腕宣伝マン、竹内氏と、独自の配給と宣伝スタイルを放ち続ける叶井氏が登場。宣伝の方法や、一流の宣伝マンになるにはどうしたらいいか、など、宣伝に関するあらゆる質問が寄せられたが、竹内さんはこれについて「煽って、大きくして大々的に宣伝するのも方法だし、作品によっては妄想を膨らませる宣伝の方法もある。騙してもいいからヒットさせたいという宣伝マンもいるが、騙さないでヒットさせるのが一番。そのためにはきちんと中身を売ることが大事」、「一人でも多くの人に観てほしいというエネルギーを伝えることが必要。ちゃんと(プレスを)読んでもらえるにはどうしたらいいのかを、常に考えること」と、経験をふまえながらアドバイスを伝授してくれた。

前後半合わせて4時間という長時間に及んだこのセミナー。ゲストの実体験から発せられるトークに、募集枠を大幅に超える来場者からは終始、熱い眼差しが注がれていた。果たしてこの中から、次に映画界を担う人材が誕生するのか、期待したい。

ニューシネマワークショップ
http://www.ncws.co.jp/index.html
《text:cinemacafe.net》

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