サトエリ「一途な男性と一緒になりたい」 密かなラブコールに八嶋智人は有頂天
「夫婦善哉」で知られる昭和の文豪、織田作之助の短編を原作に、八嶋智人と佐藤江梨子という圧倒的な存在感を見せる2人が夫婦役に初挑戦した『秋深き』。一途に妻を愛する平凡な中学校教師と、過去を抱えながらも彼を受け止める元ホステスの、不器用なまでのラブストーリーを描いた本作が11月8日（土）に公開される。これに先駆けて、10月28日（火）、本作の完成披露試写会が行われ、主演の八嶋さんと佐藤さんが上映前の舞台挨拶に登壇した。
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舞台の幕が上がるや、袴と着物姿でいきなりキスのフリを見せつけたふたり。左手の薬指には劇中で使用した結婚指輪も煌かせ、「我々、結婚しました！」と八嶋さんが高らかに宣言すると、会場から爆笑が起きた。夫婦役を演じたことですっかりラブラブになったそうだが、佐藤さんは「一途に想って下さって、本当に理想の男性です。私も一途に想ってくれる男性と一緒になりたいです」と八嶋さんにラブコール。この言葉に一気に有頂天になり「イエーイ！」と叫ぶ八嶋さん。だが、八嶋さんはどうやら相当な焼きもち焼きらしく「映画が公開されるまで彼氏を作らないでほしいと言われたもので、おかげさまでいまもいません。なので公開されたら彼氏を作ろうと思います」と佐藤さんが明かすと、すかさず「ダメだよ!!」と断固反対し、さらに笑いを誘った。
指輪以外にも、劇中で結婚式を挙げる大阪・生國魂神社で買ったというおそろいの縁結びのお守りも持ってきたふたり。「ペアのものしか売ってなくて、渡す男性がいないからあきらめてたら八嶋さんが『一緒に買おう』って言ってくださったんです。嬉しくて泣きました」という佐藤さんの言葉からは、どこまで演技でどこまで本気なのか分からなくなるほど、強い愛情が感じられた。
ハイテンションでまくし立てる八嶋さんは、「ずっと長く自分が映っているのが大好き！」と初主演の喜びを語るも、それなりの不安もあったようで、「基本的に僕は無責任な男なのでプレッシャーがありました。でも、佐藤さんは本当に役に憑依する女優さんで、休憩中もいつでも（八嶋さん扮する）寺田が大好きな一代でいてくれたおかげで、普段は注意散漫な僕もずっと寺田でいることができた」と佐藤さんに感謝。互いへの思いやりがあってこそ息の合った夫婦を演じられた、そんなふたりに「理想の夫婦は？」と尋ねると、結婚7年目の八嶋さんからは「何よりパートナーを尊敬して信じて、長く一緒にいられる夫婦」。佐藤さんも頷き「現実の中に真実はなく、信じることに真実がある」と太宰治の言葉を借り、真剣な眼差しで男女が信じ合うことの大切さを語った。
最後の最後まで、新婚夫婦さながらの仲の良さを見せた八嶋さんと佐藤さんが魅せる、この秋にぴったりの純情夫婦の物語『秋深き』は11月8日（土）よりシネマスクエアとうきゅうほか全国にて順次公開。
