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ファラ・フォーセット、挙式の夢は叶わず。壮絶な闘病の果てに死去

70年代にTVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」のジル役で一世を風靡し、先頃より末期ガンで闘病中だったファラ・フォーセットが25日午前中、サンタモニカの病院で亡くなった。享年62。

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3年前のエミー賞授賞式にて、「チャーリーズ・エンジェル」のメンバーと登場したファラ・フォーセット(左) -(C) Reuters/AFLO
3年前のエミー賞授賞式にて、「チャーリーズ・エンジェル」のメンバーと登場したファラ・フォーセット(左) -(C) Reuters/AFLO
  • 3年前のエミー賞授賞式にて、「チャーリーズ・エンジェル」のメンバーと登場したファラ・フォーセット(左) -(C) Reuters/AFLO
70年代にTVシリーズ「チャーリーズ・エンジェル」のジル役で一世を風靡し、先頃より末期ガンで闘病中だったファラ・フォーセットが25日午前中、サンタモニカの病院で亡くなった。享年62。

ファラは2006年に肛門ガンと診断されたが、翌年、60歳の誕生日である2月2日にガン克服を宣言。残念ながら、3か月後に再発が見つかったガンは今年5月に肝臓への転移が判明し、手の施しようのない末期にあることが報じられた。彼女は2007年から2年半にわたる闘病生活を、パートナーで俳優のライアン・オニールの協力を得て記録し、5月に「Farrah's Story」としてNBCで放映された。

『ある愛の詩』や『ペーパー・ムーン』で知られるオニールとの交際は80年からスタートした。何度か破局を迎えながらも関係を修復してきた彼らの間には24歳になる息子もいるが、正式に結婚はしていなかった。

オニールは、26日に放映予定のABCの番組「20/20」で、病床のファラに求婚し同意を得たと明かし、「彼女が『イエス』と言えるようになったら、すぐに挙式したい」と話していた。その希望は叶わなかったが、彼は臨終のときも彼女の枕元に付き添っていたという。オニールは「目は開いていたけれど、彼女は何も言わなかった。でも、その目からは、彼女が私たちがいることをわかっているのが見てとれた」と、People誌の取材に気丈に応えた。

ファラのご冥福をお祈りいたします。



3年前のエミー賞授賞式にて、「チャーリーズ・エンジェル」のメンバー、ケイト・ジャクソンとジャクリーン・スミスと共に登場したファラ・フォーセット(写真左)。

© Reuters/AFLO
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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