1890年、ヴィクトリア王朝時代の高貴なるマダムたちのラブライフに革命を起こした、女性のための“大人のおもちゃ”の誕生秘話を描いた『ヒステリア』が、今年のGWより日本で公開されることが決定した。広く公言されることはなくても、私たちの夜の生活をより充実させるための“大人のおもちゃ”と聞いて、顔を赤らめない人はいないはず。そんな暗に誰もが興味をそそられるこの甘美なる機械。実は、英国ヴィクトリア王朝のヒステリーに悩む女性たちを救うための画期的な“医療用器具”として発明されたもの。本作では、第二次産業革命真っ只中、19世紀のロンドンで若き医師モーティマー・グランビルがいかにして世界初の電動バイブレーターを発明したか、そしてこのバイブレーターこそが当時、初めて特許を得た医療電気製品の一つであったか、という驚きの真実をおかしみを込めて描き出す。主演を務めるのは、アカデミー賞ノミネート女優マギー・ギレンホールと英国の若手実力派俳優ヒュー・ダンシー。知るも知られるも恥ずかしいこの赤裸々なテーマを扱いつつも、清涼感あふれる爽やかな物語に仕上がっている。これまで語られることのなかった驚きと赤面のエピソードを、どのように映像化しているのか、色々な意味で気になる作品となりそうだ。『ヒステリア』はGWより、ヒューマントラストシネマ渋谷、有楽町スバル座、シネマート新宿ほか全国にて公開。