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【MOVIEブログ】4日/パリ

4日、月曜日。いつも6時半に起きるところを、今日は寝坊して7時半になってしまった。ちょっと気が緩んだかな…。おかげで、朝の予定が少し狂い、外出したのは10時過ぎ。気温は10度近くありそうで、全然寒くない。空は、曇り。

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MK2 Beauboug
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4日、月曜日。いつも6時半に起きるところを、今日は寝坊して7時半になってしまった。ちょっと気が緩んだかな…。おかげで、朝の予定が少し狂い、外出したのは10時過ぎ。気温は10度近くありそうで、全然寒くない。空は、曇り。

今日は朝から大ショック。というのも、今回パリに寄る最大の楽しみのひとつが、グラン・パレ(美術館)で開催中のエドワード・ホッパー展に行くことだったのです。映画好きなら誰でも好きな(たぶん)エドワード・ホッパーを、僕も偏愛しているのですが、実物を見た点数はとても少ない。なので、大規模なホッパー展が本当に楽しみだったのだけど、な、な、なんと、昨日までだった!!

あー、なんという凡ミス…。ロッテルダムのファン・エイク展はちゃんと日程を確認していたのに、パリのホッパー展は、60万人を動員するほどの大好評であるとのうわさに、大丈夫だろうと根拠もなく信じてしまっていた…。ああ、これは取り返しがつかない。日本に巡回する予定はあるのだろうか…。

自分の愚かさを呪い続ける午前中。なんとか気を取り直して(無理だけど)、MK2 Beaubougという映画館へ。ここは、アート系映画を専門とする(世界唯一ではないか?)劇場チェーンで、僕も散々お世話になっています(写真)。

観たのは、オランダの鬼才アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督が1992年に撮った『De Noorderlingen(仏題:Les Habitants)』という作品。修復版リバイバルなのかな。日本では未公開のはず。僕はこの監督の作品を観たことがなかったのだけれど、人工的でシュールでブラックな悲喜劇で、ジャック・タチのような、カウリスマキのような、これは発見。観ておいてよかった。

少し気分が治って、続いて都心部のレ・アール地区にあるUGCチェーンのシネコンに移動して、『Alceste a Bicyclette』というフランス映画。主演がファブリス・ルキーニと、ランベール・ウィルソン。モリエールの戯曲を、引退した俳優(ルキーニ)と、売れっ子俳優(ウィルソン)が稽古するうちに、様々な感情がもつれて友情が壊れていくというドラマ。それほど特筆すべき点はないけれど、とにかく現代フランスきっての芸達者であるファブリス・ルキーニの演技を見ているだけで飽きることはない、という作品かな。

続けて同じ劇場で、16時10分から『Amities sinceres』というこれもフランス映画。主演はジェラール・ランヴァンと、ジャン=ユーグ・アングラード。仲のいい父娘がいて、その娘が父の親友と恋仲になってしまってさあ困った、というコメディー・ドラマ。もう、これが、定型の極みで、気が遠くなるくらいつまらない。確かに期待は全然していなかったけれど、それでも呆然。

フランス映画、相変わらず素晴らしい作品も多いけれど、ひどい作品の数が昔から比べると増えてきている気がしてならない。気のせいかな…。

ぐったりしながら劇場を出て、大手書店(+CDやDVDやオーディオ家電等を扱うチェーン)のFNACに行き、未練がましくエドワード・ホッパー展のカタログを購入。せめてもの慰みだけど、やはり分厚く、重い。ああ、ベルリンまでこれを抱えていくのか…。

でも夜は、20時から、映画業界の大先輩で、僕が敬愛するフランス在住の日本人女性プロデューサーの方と合流して夕食を食べ、日仏の映画事情をめぐる、あんな話やこんな話を散々して、とても楽しく有意義なひとときを過ごせた!

ということで、終わり良ければ全てよし。本日も充実しました。帰って、ブログを書いたら、あれ、もう1時を過ぎた。おやすみなさい!
《text:Yoshihiko Yatabe》

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