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真木よう子インタビュー 「女性はみんな頑張っているから、大丈夫。そのままでいい」

女子はみな、不安やモヤモヤを心に抱え、時に傷つき、ちょっぴり涙し、それでも日々を“一生懸命生きている”。

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『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』真木よう子
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女子はみな、不安やモヤモヤを心に抱え、時に傷つき、ちょっぴり涙し、それでも日々を“一生懸命生きている”。

漫画家・エッセイストとして女性から絶大な人気を誇る益田ミリの「すーちゃん」シリーズを映画化した『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』は、片思いしつつもひとりぼっちの将来が不安なすーちゃん、上司の心ない言葉に傷つき、不毛な恋愛にストレスを抱えるまいちゃん、祖母の介護をする母親と同居しながら自由を夢見るさわ子さんの、迷いながらも自分と“ちゃんと”向き合おうとする3人の心の声を丁寧に掬い出し、さりげなくも温かなエールをくれる作品だ。

劇中、“まいちゃん”を演じた真木さんも「まいちゃんは共感できる所がたくさんあった」とふり返る。
「まいちゃんはOLで、私の場合は女優。仕事をきちんと頑張るとか、仕事で悩むことって職業関係なく誰にでもあると思います。まいちゃんは、なんでも頑張ってしまう不器用な女の子。演じていても自分の人間性っていうのは少なからず滲み出てきてしまうもので、まいちゃんは、自分自身が全て出ているわけじゃないけど、ものすごく遠いって感じでもなかった。かなり共感できたキャラクターでした」。

悪意のない後輩の言葉や、取引先のセクハラ発言に「この2人、死んでくれないかな~」と、度々登場するまいちゃんの“心のつぶやき”の数々は、世の女性たちを代弁するものばかり。そんな、まいちゃんの癒しとなるのが、柴咲コウ演じるすーちゃんと、寺島しのぶ演じるさわ子さんと過ごす時間だ。撮影現場での3人もキャラクター同様、とても“居心地のいい関係”だったという。

「お互い変に気を遣い合う人たちじゃないし、ちゃんと自分の意見を持ってるし、それぞれが自立してるから、必要なことだけ喋って、笑い合って…。何も喋らなくても居心地が悪いってことは全然なかったですね。3人とも人見知りなんです(笑)。ぐいぐい来る人が苦手な人たちばっかりで、でも、みんなサバサバしているから理解し合えた部分はありましたね。本当にすーちゃん、まいちゃん、さわ子さんみたいな関係ですごく居心地がよかったです」。

そんな3人の女優たちを牽引し、女性の心の機微があふれんばかりに出てくる原作の映像化を熱意で実現させたのは“男性”である御法川修監督。真木さんは監督との作品づくりをふり返ってこう話す。

「女性の心情について、始めは『どう思います?』とか聞いてくることもあったんですけど、何日か撮影したときに“監督の撮りたいもの”が明確に感じ取れたんです。私が『ん?』って思うことがあったとしても、監督の言うとおりにしていればいい絵が撮れるっていう信頼ができるくらい、撮りたいものが伝わってきた。それって実は女性監督に多いと思うです。女性監督って、こっちが「こういう気持ちだからこう演じたい」と相談したとしても、自分が撮りたいものが明確にあって、譲らなかったりする。そこが監督への信頼にも繋がるんですけど、そういう所が御法川監督にもあったので、『委ねよう』と思えた。“信頼できる”って大事ですよね」。

居心地のいい共演者と信頼する監督に囲まれたことで、まいちゃんを演じきれたという真木さん。作品を作る側でありながら自らも“癒された”という本作で、最も心に残ったシーンと、読者へメッセージを語ってくれた。

「まいちゃんが、ある決断をして自分の人生を歩んで行くとき、『いままでの自分がなくなっちゃう気がして、その前にすーちゃんに会っておきたかったんだ』って言うシーンは、すごく温かくて台本を読んだときから好きなシーンでした。女性は仕事や結婚、出産など考えることがたくさんあるけれど、私はそれが決して全てではないと思っていて…。みんなそれぞれ頑張って生きているから。この映画は、頑張っている女性だったら何か感じとってくれると思うし、すごく癒しになると思います。観終わった後にすーちゃん、まいちゃん、さわ子さんが『大丈夫だよ。そのままのあなたでいいよ』と背中をポンとたたいてくれるような、温かな作品だと思うので、頑張っているすべての女性に観て欲しいなって思います」。
《text:Tomomi Kimura》

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