【トロント国際映画祭】バッチ様にM・ファスベンダー、ブラピも登場…『12 years a slave』
『SHAME-シェイム-』のスティーヴ・マックイーン監督とマイケル・ファスベンダーが3度目のタッグを組んだ話題作『12 years a slave』(原題)が9月6日(現地時間)、トロント国際映画祭にて初披露され、マイケルを始め…
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舞台は、19世紀半ばのアメリカ。家族との恵まれた生活が一転、奴隷として拉致され、12年にわたり自由を奪われた一人の黒人男性の実話を基にした歴史大作。希望を失うことなく厳しい奴隷生活を生き抜く主人公をキウィテルが、反対に彼を奴隷として虐げていく白人男性をマイケルが演じる。
1853年に初版が発行され、1963年に再出版されるまで100年以上にわたりその存在が知られることのなかった小説の初の映画化に挑んだマックイーン監督は、「僕はいままで知られることのなかった“奴隷”の実話を映画にしたかった。どうやって彼らが生き延びたのか、人生とは厳しい冒険のようなものだけど、それを支える愛を描きたかったんだ」と説明。「この映画には全身全霊を捧げた。映画が完成できた時点で自分の願いは全て叶ったんだ」とその完成の喜びを語った。
プレミア上映ではマックイーン監督と仲睦まじいツーショットも披露していたマイケルだが、繊細なテーマを扱う本作の撮影現場の様子を聞かれ、「監督を中心に確固とした信頼関係が築かれていったおかげで、とてもいい環境の中で役に臨めた。演技とは音楽のリズムに乗せてダンスするようなもの。それがシンクロしたときに自分でも想像できないような特別な瞬間が生まれるんだ。この映画ではそういう瞬間にたくさん巡り会えた」と充実した様子で明かした。
また、本作で見せる“ヒール”としての役作りについて尋ねられると、「(自身が演じた)男は黒人女性に恋をするも、それが叶わず、葛藤している男であり、ある意味(奴隷制度の下にある)時代の犠牲者でもある。僕は彼をひとりの男性として等身大に演じることに努めたし、観客も単純にヒールではない彼の人間性を汲み取ってくれるはず」と自身の解釈を述べた。
過酷な状況を生き抜いた一人の男の半生を通して、人生を支える希望を力強く描く本作。共演のヴィオラは「力強い希望とヴィジョンがあれば、人は生き続けられる。この映画では、あらゆる視点から複雑な時代を生き抜いた人々の“現実”を素晴らしく描いているわ」と誇らしげに本作をアピールした。
トロント国際映画祭は9月13日(現地時間)まで開催。