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【雅子BLOG】フィルメックス、早くも今日で4日目

先週末に開幕された第14回フィルメックス。「実はフィルメックスを何よりも楽しみにしている」というコアなファンがいるのもフィルメックスならではないでしょうか…

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先週末に開幕された第14回フィルメックス。「実はフィルメックスを何よりも楽しみにしている」というコアなファンがいるのもフィルメックスならではないでしょうか。会場にもそんな雰囲気(どんなだ?)が漂っています…。私にとっては普段あまり観ることのないタイプの作品や監督が揃うので、ちょっと勉強の場なかんじ。

というわけで、時間が許す限りいろいろ観たいと思っています。残念ながらオープニングには行かれず、24日の日曜日からが私の初日。本日26日、早くもフィルメックス4日目になりました。が、が、が、今のところまだ2本にしか及ばず…。観たのは特別招待作品より『アナ・アラビア』からスタート、次に『微笑みを絶やさず』(+短編2本)を、こちらも特別招待作品です。

前者の『アナ・アラビア』(イスラエル、フランス/アモス・ギタイ監督)は、若いジャーナリストがユダヤ人とアラブ人が居住するテルアビブ郊外の住宅地を訪ね、住人たちに取材を始める。次第に人々に接するうちに仕事を忘れ、遠い記憶を呼び起こすような感覚になる…。人々の奇を衒わない視線、自然さがいい。全編ワンカットの長回しで撮影されたという緊張感と臨場感。余韻を残すのは時折聴こえる音楽と映像のせいだろう。共生とテーマに追求してきたドキュメンタリー作家の秀作。

『微笑みを絶やさず』は、釜山映画祭の創設者キム・ドンホを追う、こちらは本物のドキュメンタリー。現在は名誉ディレクターのドンホ。イラン映画界の巨匠のモフセン・マフマルバフが釜山映画祭前に密着して撮ったもの。本作では、国家や社会が映画をどんな風に支えているか、というようなことが見えたりするのではなく、ひたすらドンホの日常生活を追う。睡眠は数時間、まだ暗いうちに起き、お決まりのルーティーンをこなして、外に向かう。タイトルの通り、常に微笑みながら留まることを知らない行動力、彼の温和な人柄が垣間見れる。観賞後はこちらも穏やかな気持ちになるのは言うまでもない。ラインナップもオーガニゼーションも素晴らしいという評判の釜山映画祭の基盤がここにある。

そして、『微笑み…』の前に上映されたオマケのような2本の短編。オリヴェイラ監督の『可視から不可視』はたったの4分という中に現代を象徴し、風刺するワンショットは非常に面白く、もうひとつの短編はアトム・エゴヤン監督の『イェレバン』。約100年前のアルメニア人虐殺の事実を訴えかける作品…。素晴らしいオマケは印象に残る短編2本でした。

ところで、こういう映画祭では、映画の合間のランチや切り替えのためのお茶処をどうしようかとついつい考えてしまう私です。パパッと食べられるおにぎりやお弁当など持参するということも聞くけれど、私はちょっと外に出たい。それもできるだけ近場で。そんなで東京国際映画祭ではヒルズにいくつかの切り替えスポットなるお店を見出しているわけです。で、フィルメックスでも同じこと。というわけで、今年私が利用しているのは、エレベーターでダーっと1階に降り、ルミネ2に新装オープンしたDEEN&DELUCAです。
《text:Masako》

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