第2の黄金期を迎えている(と僕が勝手に思っている)オリヴィエ・アサイアス監督の『Clouds of Sils Maria』や、ついにコンペ入りした若き天才グザヴィエ・ドランの『Mommy』、そして、ちょっと久しぶりの感がするアトム・エゴヤンの『Captives』なども絶対に逃したくない…。ああ、そして敬愛するマイク・リーの新作『Mr. Turner』も心の底から楽しみ。
「ある視点」部門だと、何と言ってもまずはマチュー・アマルリックの監督作品『The Blue Room』!昨年の来日時に「俳優業は付き合いでやっているのであって、とにかく自分がやりたいのは監督なのだ!」と何度も力説していたのが印象的で、その時に仕上げをしていると語っていたのがこの作品。ジョルジュ・シムノン原作の事件もので、予告を見る限りでは前作の『さすらいの女神たち』(2010年のカンヌで監督賞受賞)とはかなり違うタッチ。何を差し置いても見たいけど、上映は大混雑だろうなあ。果たして入場できるかどうか…。