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【インタビュー】鈴木亮平(32)、坂口健太郎(24)、永野芽郁(16)が高1を演じてみた

上から32歳、24歳、16歳……つまり平均年齢24歳。この3人が揃って16歳の高校1年生を演じている。何の冗談だ? と思いつつ、、なぜか妙にしっくりくる。人気コミックを原作にした『俺物語』のメインキャストを張る鈴木亮平、坂口健太郎、永野芽郁。

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『俺物語!!』永野芽郁、鈴木亮平、坂口健太郎/photo:Naoki Kurozu
『俺物語!!』永野芽郁、鈴木亮平、坂口健太郎/photo:Naoki Kurozu
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上から32歳、24歳、16歳……つまり平均年齢24歳。この3人が揃って16歳の高校1年生を演じている。何の冗談だ? と思いつつ、、なぜか妙にしっくりくる。人気コミックを原作にした『俺物語』のメインキャストを張る鈴木亮平、坂口健太郎、永野芽郁。

“32歳の高校生(というか登場時は学ランの中3!!)”があっさり系の塩顔の王子、現役バリバリの女子高生と並ぶ――その構図からして笑わずにいられないのだが、スクリーンの中で、そしてインタビューの場で、やいのやいのと話している3人は、ジグソーパズルのごとく不思議とぴったりとはまっているのだ。

「ギリ人類」と言われるいかつい顔と屈強な肉体、そして男気と優しさにあふれる性格の持ち主である異色の高校生・剛田猛男。彼が偶然助け、恋に落ちる可憐な女子高生の大和凛子。さらに猛男の幼なじみでイケメンのモテ男の砂川誠を巻き込みつつ、猛男と凛子の怒濤の恋が展開する。

――撮影や取材で一緒にいる中で、ジェネレーションギャップを感じることはありましたか? 「いまどきの10代って…」とか「80年代はやっぱり違うな…」とか。

鈴木さん:ちょっと、80年代って(笑)。僕は(育ちは)90年代ですよ! 生まれは80年代ですが…。

永野さん:え? そうなんですか?

鈴木さん:生まれは83年だよ。

永野さん:(絶句)…。

鈴木さん:えぇっ? もう、いやだぁ…(苦笑)。

坂口さん:(永野さんに)何年生まれ? 僕は91年だけど…。

永野さん:99年です。

坂口さん:じゃあ、ひとつ後輩はもう2000年生まれなんだ?

永野さん:同級生でも2000年生まれのコはいますね。

坂口さん:2000年かぁ…。

鈴木さん:いや、おれに言わせると「90年代かぁ…」ですよ! でも、そう言いつつ、わりと(ギャップは)感じなかったんです。というのも、この2人は趣味が幅広いタイプだから。音楽の話してても「最近、ギターが好きでビリー・ジョエルを聴いてます」(永野さん)とか「フォー・シーズンズ聴きます」(坂口さん)とか。「え? それはフランキー・ヴァリの方?」って。

※ここで、永野さんのために鈴木さんが「君の瞳に恋してる(CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU)」を口ずさみ、永野さんも一緒に歌い出す。

鈴木さん:僕が結構、ガキっぽくて、芽郁ちゃんが大人っぽくて、ちょうど坂口くんの辺りで精神年齢のバランスが取れてるのかな(笑)?

永野さん:話が合うとか合わないって部分では、全く歳の差は感じないです。たぶんお2人が私に合わせてくださっているので。ただ(同級生というより)お兄ちゃんみたいな存在ではあって、色々な話しも聞いて相談にも乗ってくださって。一緒にご飯に行くとごちそうして下さいます(笑)。

鈴木さん:そういえば、最近の若者って、こっちになかなかおごらせてくれないですね、遠慮がちで。健ちゃん(=坂口さん)も必ず「僕も出しますから」と言ってくるし、撮影の時に現場で高校生役の子たちに「ジュース買いに行くけどいる人?」って聞いても、遠慮して「いいです」って。僕らのころには考えられなかったかな?

坂口さん:僕はちょうど中間の年齢だったんですが、ジェネレーション・ギャップは全く感じなかったです。もちろん、亮平さんは役者として先輩で、頭の中ではそれがあるんだけど、一緒にいて感じないし「付いて行けないな」と思うようなことも全然なかったですね。

鈴木さん:撮影が休みの日にみんなで遊びに行ったりしたけど、わりと芽郁ちゃんにみんなが引っ張られて、高校時代に戻ってワーキャー言ってしまうような感じでしたね。プリクラ撮ったり(笑)。

――俳優として、演技や現場での振る舞いの中での互いの印象や凄いと思った部分はどんなところですか?

鈴木さん:芽郁ちゃんに関しては「このコ、負けず嫌いだな」って思いました。

永野さん:え? バレてる(笑)!

鈴木さん:結局、本編では使われなかったんですが、「よーい、スタート!」でカメラがグーッと寄ってきて、その瞬間に大和(永野さん)がバーッと涙を流すというシーンがあったんですが、それはタイミング的に自然な涙でやるのは不可能なところなんですよ。だから監督も「ここは特殊カットだから目薬を使います」と説明したんだけど、芽郁ちゃんはちょっと不服そうで(笑)、メイクさんが来ても「大丈夫です。私、やってみます」って(笑)。ホワホワしているように見えて、実はすごくプロ意識が高いです。

永野さん:すごく負けず嫌いです。私、撮影中はずっとお2人から勉強させてもらっていました。現場での振る舞い、スタッフさんとのコミュニケーションの取り方。そしてカメラが回る前から私のそばでは役のままでいてくださって…

鈴木さん:そんなことないよ(笑)。(猛男の太い声で)「永野!」とか言ってないでしょ。

永野さん:たまに言っていましたよ(笑)。ただ、それだけじゃなく、お2人はカメラが回った時のスイッチの切り替えがすごく早くて、こんな風にできちゃうんだ!って。

坂口さん:カメラが回ってないときも猛男でいてくれたというのは僕も感じました。猛男の人柄や温かさを出してくれていて、一緒に寄り添える猛男でいてくださったのがすごくありがたかったです。芽郁ちゃんは…普段の素の時と大和は違うんですけど、でも芽郁ちゃんは大和なんです。こんな言い方しかできないんですが。普段から大和でいようとしたわけじゃないと思うし、(大和の役に)普段の芽郁ちゃんをそのまま出していたわけでもないと思うんですけど、それでも芽郁ちゃんは大和だなぁって感じました。

永野さん:自然と大和らしさを出せるように普段から意識していました。どこか「大和に似ているとこあるね」と周りから言っていただけたので、そういうところが少しでも出せたらとは思ってました。

坂口さん:ちゃんと考えてるんですよね。フワフワしてるだけじゃないって、その通りで、いろんなことを考えてるなって。あ、泣いていいよ。

永野さん:涙は出ないです(笑)。

――映画を見てると、猛男と大和の恋がどうなるのか? という結果も気になるんですが、とにかく2人が互いを想いつつも、うまく言えなかったり、すれ違ったりという恋のプロセスがステキでした。みなさんは恋をしている時、どういう瞬間に恋の素晴らしさや醍醐味を感じますか?

鈴木さん:もともと他人なのに、急にその人のことが愛おしくなり、自分自身よりも大切な人になるって恋愛以外にないと思うんですよ。男友達は時間かけてそうなるし、家族はずっと一緒にいる時間が長いけど、赤の他人が急にそんな大切な存在になるって不思議だなって思います。付き合ったら、すごく密に接することになるけど、「好き」という感情がひとつあるだけで、その人のことをたくさん知ることができる。そこは恋愛の素敵なところだなと思います。

坂口さん:恋愛って自分を犠牲にできるし、しちゃうものだと思うんです。考えたくなくても、頭の中から取り除くこともできないし。自分を犠牲にしてでも、その人に力を注げる――向こうにも注いでほしいという気持ちはあるけど――相手のために何ができるか? と考えてる時って、うまくいかなかった恋だろうと、それはすごく濃密な時間を過ごせていていいなって思いますね。

永野さん:えーと…

鈴木さん:これは永野には酷な質問かもしれません。

永野さん:まだ恋愛をしたことがなくて、よくわからないんですけど…

鈴木さん:はい、そうなんですよ(保護者口調)。

永野さん:でも自分でなくても、片思いをしている人を見るのってすごく好きで素敵だなと思います。きっと、相手のことを考える時間て、片思いの時の方が長いですよね。まだ相手のことをよく知らないまま「あんなところもカッコいい」とか「ここも好き」とか。そういう時間が一番好きなのかなって思いますね。あ、説得力ないですよね(笑)。

――今回の30キロ増量して挑んだ猛男役然り、ここ数年、肉体ごと自分を追い込み、「鈴木亮平にしかできない」役柄に挑戦していますが、いま、こうやって次々といろんな役で求められる状況をご本人はどう感じてますか?

鈴木さん:僕自身、肉体をどうこうするという役を選んでるわけでもなく、いただいたお話の中でやってみたいと思える役、作品に挑戦した結果、こうなっているという感じなので、特に特別な思いはないんです。「僕にしかできない」と言っていただけるのは光栄ですし、ハードルが高いほど燃えるタイプではあります。ただ、自分としては役に必要なことを必要なだけやっているだけですね。僕の場合、内面をいかに作って演じても、外見が伴わないと、内面がそれに気づいて「嘘言ってるじゃん、おれ」となっちゃう。だからこそ、外見をできる限り理想に近づけたいだけで、それは僕にとって特別なことではないんです。

――坂口さんは俳優としてデビュー以来、この1年ほどをご自身で振り返っていかがですか? いまの時期、どうしてもわかりやすい“イケメン”“王子様的存在”といった役を求められることも多いかと思いますが…。

坂口さん:『ヒロイン失格』と『俺物語』、どちらも大きな作品で、確かに“イケメン”の役ですが、どんな形であれ求められることは嬉しいですし、「高校一のモテ男」ってなかなか演じる機会もないですからね。この先ずっと、そういう役をやれるわけでもないので、その意味でいま、こういう役をやらせていただけるのは光栄ですし、イヤという気持ちは全くないです。いまは、イケメン役を求められることが多いのは分かってますし、自分でもそれを楽しんで演じてます。いま、こういう役を多くやった上で、今後、変態や「気持ち悪い!」と感じてもらえる役ができるようになったら、それも楽しいだろうと思います。あまり状況を深く考えず、フラットな気持ちで受け止めて演じることを楽しんでます。

――永野さんはお2人を見て「勉強させてもらった」とおっしゃてましたが、今後、女優としてどんな目標を持っていますか?

永野さん:お二人の姿を見ていて、自分の中でも「もっとこうしたい」という気持ちが出てきたなと思います。「いろんな役をやりたい」と言うと簡単にまとめ過ぎですが、癖のある役で自分を追い込んで、私生活にまで影響が出るような、そんな取り返しのつかなくなるくらいの難しい役にも挑戦してみたいです。目標は(声のトーンを下げて)お2人とまた…

鈴木さん:なんで声小さくなってるの(笑)?

永野さん:いや、「嘘だろ!」とか言われるかなって(笑)。またお2人と共演して、いつか追いつけるように頑張ります!!
《photo / text:Naoki Kurozu》

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