劇中、ウィルにとって、太陽のように明るいルイーザは“元気の源”となったが、演じた2人にとって“元気の源”、あるいは心に栄養を与えてくれるものとは何だろう?エミリア:私はものすごく幸運な人生を送れているわ。俳優だったら、いまの私の状況をみんなすごくラッキーだと思うはずよ。いまの自分の状況が本当に信じられない。でも、ワクワクするお仕事があるだけではなく、家族や友人たちとも強い絆で結ばれているの。だから、いろんなことがいまの私の元気の源よ。サム:ロンドンは僕の大好きな場所でね。誰にでもきっと元気を与えてくれる場所があると思うんだ。僕にとっては家族や友人のいる“ホーム”かな。彼らがいるから、僕は元気でいられるからね。エミリア:私にとっての故郷もやっぱりロンドンだわ。サム:僕も同じ。エミリア:それはきっと変わらないものだと思うわ。最後に、話題騒然となりそうなラストについても聞いてみた。よくある“別バージョン”のラストも実は存在していたりして…?エミリア:いいえ。(原作者の)ジョジョは、映画のラストはあれで行くと決めていたの。だからほかのバージョンはなかったわ。サム:ラストはあれしかないと思う。エミリア:だから違うラストのことは考えもしていなかったわ。サム:もちろん違うラストも考えられただろうけど、ウィルの物語がちゃんと語られることがとても大切だった。ルイーザにとってもそれは重要で、ラストが変わってしまっていたら、ちょっと残念だったかもしれないね。残念といえば、サムにとっても1つ残念なことが。かつてのウィルが水上スキーや崖からのダイブに挑むシーンなどは、代役がこなしていたそうだが…。サム:けれど上半身はちゃんと脱いだよ。自分でやったのはそれくらいかな。あのシーンを撮ったのは撮影終了間近だったんだけど、保険などの関係でスタントはやっていないんだ。エミリア:崖から飛び込むのは笑っちゃったわ。サム:実を言うと、あれだけは自分でやりたかったんだ。でも止められちゃってね…。こうした何気ない会話のやりとりの中にも生まれる温かなユーモアは、まるで映画のルーとウィルそのもの。2人のケミストリーは、まさに本物といえそうだ。