原作「危険な関係」は、世界各国で設定を変えて何度も映画化されたことでも有名な文芸作品。舞台作品としては、イギリスの劇作家クリストファー・ハンプトンが戯曲化、1985年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによって初演され、ウエストエンドからブロードウェイと上演し大成功を収めた。また、日本ではデヴィッド・ルヴォー演出で1988年に初演されている。本公演は、昨年の10月公演「るつぼ」(演出:ジョナサン・マンビィ)に続く、海外演出家シリーズ“DISCOVER WORLD THEATRE”の第2弾。演出を担うは、日本初登場となるロイヤル・シェイクスピア・カンパニー出身のリチャード・トワイマン。現在はイングリッシュ・ツアリング・シアターの芸術監督を務め、ロンドンのみならず国内外で注目を集める新進気鋭の演出家だ。