まだほんの少し暑さは残るものの、風の匂いや虫の声はすっかり秋色に。わたしの大好きなコスメたちも、秋冬に向けて新作が続々登場するこの時期。今年は深みのあるレッドが種類豊富で、わくわくが止まりません♪物心ついた頃からたいへんなコスメ好きだったわたしは、映画もメイクに注目して観たりします。仕事柄、これまで色々なプロの方にヘアメイクをしていただく機会が多かったのですが、メイクひとつで本当に別人になりますし、見た目だけではなく気持ちへの影響も本当に大きいんです。映画の中の女優さんたちはそもそも素晴らしい演技力をお持ちですけれど、より感情を高めるために、メイクのサポートはとても重要だと思います。エミリー・ブラント主演の映画『ガール・オン・ザ・トレイン』では、主人公レイチェルをはじめ、揺れ動く不安定な精神状態の人々が描写されているのですがこのヘアメイクが結構見応えありました。細かい感情の動きと共に、目元、眉、肌の質感、リップなどすべてを変えていて。よい仕事してます。一本の映画の中で、同じ人物がここまでメイクを変えるものもなかなかないので、それだけ見ていても楽しめるし、勉強になる。ちょっとしたことでこんなに印象が変わるなら、日々を彩るためにはやはり、メイクを活用しない手はないな、と、改めて感じさせてくれた一本です。