※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ヒュー・ジャックマン、エンタメと社会へのメッセージの“共存”を実現させるパワーに注目!

新作公開のたびに毎回のように来日する親日家として、アクションからミュージカル、ドラマまで幅広いジャンルで主役を務めるスターとして、また大スターなのに親しみやすい人柄でも知られるヒュー・ジャックマン。

最新ニュース ゴシップ
注目記事
ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images
ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images
  • ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images
  • ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images
  • ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images
  • ゼンデイヤ&ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images
  • ジェニファー・ローレンス-(C)Getty Images
  • 福島リラ&真田広之&ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images
  • 『グレイテスト・ショーマン』 (C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
  • 『グレイテスト・ショーマン』 (C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
新作公開のたびに毎回のように来日する親日家として、アクションからミュージカル、ドラマまで幅広いジャンルで主役を務めるスターとして、また大スターなのに親しみやすい人柄でも知られるヒュー・ジャックマン。

最近の主演作2本が今年のオスカー候補(『LOGAN/ローガン』が脚色賞、『グレイテスト・ショーマン』が主題歌賞)になり、キャリアも円熟期を迎えている。

■ヒュー・ジャックマン、スターダムへ駆け上がる!


2月16日(金)公開の『グレイテスト・ショーマン』は19世紀に実在したエンターテイナー、P・T・バーナムの活躍をミュージカルのスタイルで描く伝記映画。音楽を『ラ・ラ・ランド』の作曲チームが手がけ、もともとミュージカルの舞台で頭角を現して映画界に進出したヒューが、歌とダンスの実力を惜しみなく披露。同時に、エンターテイナーとしての使命と家族愛の狭間で苦しむ一人の男性のドラマも見事に演じる。

『グレイテスト・ショーマン』 (C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation『グレイテスト・ショーマン』 (C)2017 Twentieth Century Fox Film Corporation
オーストラリアのシドニーに生まれ育ち、高校時代は生徒会長を務めるなど、秀才だったヒュー。大学ではジャーナリズムを専攻したが、たまたま演劇のクラスを履修したのが俳優の道へ進むきっかけとなった。名門校である西オーストラリア演劇学校で演技を学び、映画やドラマ出演をしながら、ミュージカル版「美女と野獣」「サンセット大通り」に出演。1998年、イギリスのロイヤル・ナショナル・シアターで「オクラホマ!」に主演し、国際的な活躍が始まると、すぐに映画『X-MEN』シリーズでウルヴァリン役に大抜擢されて、一躍スターの座に駆け上がった。

ルックスと演技力、スターに不可欠のオーラを持つ彼は、まずアクション作を中心に大活躍。演技もアクションもOKなスターとして地位を築き、本場ブロードウェイでミュージカル公演にも出演。出世作「The Boy from Oz」でトニー賞ミュージカル部門最優秀俳優賞を受賞した。その才能はトニー賞やアカデミー賞の授賞式の司会などを通じて、実際に観劇が叶わないファンの目にも届き、また『レ・ミゼラブル』の映画化では主人公ジャン・ヴァルジャンを演じてアカデミー賞主演男優賞候補にもなった。

ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Imagesヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images

■快活で優しいヒュー・ジャックマン!後輩との素敵エピソードも


ヒューといえば、アワード・ショーやレッド・カーペット、出演作の宣伝活動で見せる、快活で誰に対しても分け隔てない優しさに定評がある。2013年のアカデミー賞授賞式で主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンスが、ステージに上がろうとして転んでしまったとき、ステップに倒れ込んだ彼女に駆け寄って手を貸そうとした光景は印象的。

ジェニファー・ローレンス-(C)Getty Imagesジェニファー・ローレンス-(C)Getty Images
撮影現場では自ら先頭に立って明るく盛り上げるムードメイカーとして知られ、特に経験の少ない若手共演者たちへの気配りはきめ細かく、慕われている。『グレイテスト・ショーマン』で共演したゼンデイヤがジミー・ファロンの「The Tonight Show」で明かしたエピソードは空中ブランコのシーンに臨んだときのこと。セットの高さが4、50メートルもあって尻込みしかけたときに、ヒューが一言、「ゼンデイヤ、君は超イケてる(Badass)よ」と声をかけてくれたことで勇気が出たそう。真田広之やTAOら、日本人キャストと共演した『ウルヴァリン:SAMURAI』では、相棒役を演じた福島リラが本格的映画出演は初めてだったこともあり、カメラの立ち位置から撮影中の食事の取り方(アクション・シーンが多く、体力消耗を避けるため「食べることも仕事のうち」と教えた)まで丁寧にアドバイスした。

福島リラ&真田広之&ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images福島リラ&真田広之&ヒュー・ジャックマンら-(C)Getty Images
ツイッターやインスタグラムなどSNSも活用し、まもなく結婚22周年の愛妻で女優のデボラ=リー・ファーネスと夫婦円満な様子やプライベートでのお茶目な素顔も披露。2013年に皮膚がんを発症、その後何度か再発したときもSNSを介して公表、日焼け止めの使用を勧めるなど啓蒙にも熱心だ。

Off to the @goldenglobes .... #mydebs @greatestshowman

Hugh Jackmanさん(@thehughjackman)がシェアした投稿 -


■“エンターテインメントと社会へ向けてのメッセージの共存”の担い手として…


その素顔はどこまでも明るく優しいけれど、実は演じる役は、ヒーローであっても正しさで押し切るだけではない、葛藤を抱えたキャラクターが多い。

出世作となった『X-MEN』シリーズのウルヴァリンはその代表格。ウルヴァリンが主役となるスピンオフ作シリーズでは、人とは違う能力ゆえに自分も周囲を傷つけてきた者の苦しみに焦点が当てられてきたが、不寛容が広がる世界へのメッセージも込めた最新作『LOGAN/ローガン』は3月発表の第90回アカデミー賞で脚色賞にノミネートされている。エンタメの中に、しっかりと主張を込めた作品という点では、『グレイテスト・ショーマン』もこの系譜。

『LOGAN/ローガン』(C)2017Twentieth Century Fox Film Corporation『LOGAN/ローガン』(C)2017Twentieth Century Fox Film Corporation
また『プレステージ』(06)でクリストファー・ノーラン、『ファウンテン 永遠につづく愛』(06)でダーレン・アロノフスキー、そして『プリズナーズ』(13)ではドゥニ・ヴィルヌーヴ…といまをときめく鬼才監督たちといち早く仕事をしている点も見逃せない。

昨年から今年にかけて、ハリウッドは差別やハラスメントなど様々な問題に直面し、大きく揺れている。その渦中で、エンターテインメントと社会へ向けてのメッセージの共存という、彼にしかできない使命を担い、ヒュー・ジャックマンはハリウッドの新生をリードしていくに違いない。

ヒュー・ジャックマン-(C)Getty Imagesヒュー・ジャックマン-(C)Getty Images
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

+ 続きを読む

関連記事

特集

【注目の記事】[PR]

特集

page top