■ストーリー
暗殺のミッションに失敗した、若きアメリカ兵士・マイク。逃れた先は、3,000万個以上の地雷が埋まる地雷原だと気づいたそのとき、目の前で仲間の兵士が爆死。さらにその瞬間、“カチッ!”…。自らも地雷を踏み、一歩足りとも動けない絶体絶命の窮地に立たされてしまう。援軍と連絡も途絶え、救出まで52時間。その間、容赦なく次々に押し寄せる自然の脅威と、過去のトラウマからくる激しいフラッシュバックに襲われ続けるマイク。現実と幻覚の間を彷徨い、己との孤独で壮絶な戦いを強いられた男の運命は――。

本作は、テロリスト暗殺のミッションを実行できなかった上、誤って砂漠の地雷原に踏み入ってしまった兵士に、容赦なく襲いかかる自然の脅威と、過去の自身のトラウマとの壮絶な葛藤を痛々しいまでに描いたアクションスリラー。
2017年度アカデミー賞を席巻した『君の名前で僕を呼んで』で、主演男優賞候補となったティモシー・シャラメの相手役を務めていることでも話題のアーミー・ハマーが、自身初となるアクション・スリラーに挑戦。

恋人役には、『ザ・マミー/呪われた砂漠の女王』でヒロインを務めた英国女優アナベル・ウォーリス。監督・脚本を手掛けたファビオ・レジナーロとファビオ・グアリョーネの長編デビュー作となる。
■アミハマ起用は「最初から決めていた」と監督
監督たちはアーミーの抜擢理由を、「最初から彼に決めていたんだ。多面性のある複雑な主人公を演じられるのは彼しかいない!」と語り、撮影中の彼を「過酷な状況に置かれた人間の心身への影響を徹底的に研究し、アーミーとは真逆といえる主人公を演じきってくれた。それでいて、暑く過酷な撮影の中、休憩中の彼が、スタッフをなごませてくれて、とても楽しい時間を過ごすことができた」と語っている。
アーミー演じるアメリカ兵士が、敵と戦うのではなく、己との戦いを強いられる展開が大きな見どころとなる本作。孤立無援・絶対絶命の状況の中、封印してきたトラウマからのフラッシュバックが現実の極限状態と激しく複雑に絡み合い、翻弄される様が描かれていく。
合わせて解禁されたポスタービジュアルでも、地雷を踏み、援軍が到着するまでの52時間、1ミリたりとも動けない極限の状況に陥った主人公マイクの姿が…。劇中では、やがてこの姿勢が大きな意味を持つことが明らかになっていくという。

人間の極限状態に挑んだ、これまでの作品では観たことのない別人のようなアーミーの一面に、期待していて。
『ALONE/アローン』は6月16日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて公開。