“同じ男性”を愛した男女の物語…イスラエル・アカデミー賞7部門受賞作『彼が愛したケーキ職人』

哀愁漂うエルサレムを舞台に、国籍や文化、宗教や性差を超えてめぐり逢う男女の人間賛歌を描く映画『The Cakemaker』(英題)が、『彼が愛したケーキ職人』の邦題で12月1日(土)より日本公開される。

映画
『彼が愛したケーキ職人』(C) All rights reserved to Laila Films Ltd.2017
  • 『彼が愛したケーキ職人』(C) All rights reserved to Laila Films Ltd.2017
哀愁漂うエルサレムを舞台に、国籍や文化、宗教や性差を超えてめぐり逢う男女の人間賛歌を描く映画『The Cakemaker』(英題)が、『彼が愛したケーキ職人』の邦題で12月1日(土)より日本公開される。

■ストーリー


ベルリンのカフェで働くケーキ職人トーマス(ティム・カルクオフ)は、イスラエルから出張でやって来る馴染み客オーレン(ロイ・ミラー)といつしか恋人関係に発展していく。オーレンには妻子がいるが、仕事でベルリンに滞在する限られた時間、ふたりは愛し合う。

ある日、「また1か月後に」と言ってエルサレムの家へ帰って行ったオーレンから連絡が途絶えてしまう。実は交通事故で亡くなっていたのだった。 エルサレムで夫の死亡手続きをした妻のアナト(サラ・アドラー)。休業していたカフェを再開させ、女手ひとつで息子を育てる多忙な日々を過ごすなか、客としてトーマスがやってくる。職探しをしているという彼をアナトは戸惑いながらも雇うことに。次第にふたりの距離は近づいていき――。

■無名監督が放つ切なくも美しい物語…


無名の若手イスラエル人監督オフィル・ラウル・グレイツァが手掛けた本作。主人公は【恋人】を不慮の事故で喪ったドイツ人のトーマスと、【夫】を亡くし女手ひとつで息子を育てるイスラエル人のアナト。【同じ男】を愛し、同じ絶望と喪失感を抱えるふたりは、運命的に惹かれ合っていくのだ。

悲しみに暮れる男女を繊細に描いたエモーショナルなドラマは、ケーキ作りを通して宗教的慣習の違いをあぶり出し、食べること、生きること、そして愛することを浮き彫りに。また静かな感動を呼ぶ美しいラストは、国籍や文化、宗教やセクシュアリティといった違いを超越し、単純なラブストーリーの枠に収まらない壮大な人間讃歌として、観るものの心を揺さぶる。


■映画祭でも絶賛!


本作は、低予算映画ながらも2017年カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭でワールドプレミアされるやいなや、観客から総立ちの拍手喝采で絶賛され、エキュメニカル審査員賞を受賞する快挙。2018年オフィール賞(イスラエル・アカデミー賞)では、作品賞含む最多9部門ノミネート中、作品賞・監督賞・脚本賞など計7部門を受賞。ほかにも、70以上の国際映画祭で上映され数多くの映画賞を受賞し、これから開催される第31回東京国際映画祭へ正式出品が決定している。

さらに、米映画批評サイト「ロッテン・トマト」では98%という驚異の満足度を記録し、海外メディアでも「隠された愛に惹きつけられる」(Variety)、「悲しくて、甘い。そして静謐な物語」(The New York Times)、「ありのままでドラマチック。情熱あふれる作品」(SCREENDAILY)と高評価が並んでおり、この冬、ぜひチェックしておきたい作品のひとつだ。

『彼が愛したケーキ職人』は12月1日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。
《cinemacafe.net》

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