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司会者演出や全裸で乱入…アカデミー賞授賞式の記憶に残るハプニング集

毎年のようにハプニングが起きる授賞式。つい最近の騒動から長く語り継がれるエピソードまでを紹介しよう。

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エレン・デジェネレスの周りに集まったスターたち-(C) Getty Images
エレン・デジェネレスの周りに集まったスターたち-(C) Getty Images
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  • アカデミー賞-(C)Getty Images
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  • ジミー・キンメル&ギレルモ・デル・トロ監督/第90回アカデミー賞(C)Getty Images
  • ジェニファー・ローレンス-(C)Getty Images
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  • ジミー・キンメル-(C)Getty Images
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毎年のようにハプニングが起きる授賞式。つい最近の騒動から長く語り継がれるエピソードまでを紹介しよう。

■『ラ・ラ・ランド』『ムーンライト』作品賞発表間違え事件


「第89回アカデミー賞」『ムーンライト』チームを祝福する『ラ・ラ・ランド』チーム(C)Getty Imagesアカデミー賞のハイライトである作品賞発表時に、なんと間違った作品名がアナウンスされるという前代未聞の事件が起きたのは2017年。

プレゼンターのウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイの元に誤って主演女優賞発表用の封筒が手渡され、困惑の表情を浮かべたウォーレンから封筒を受け取ったフェイが『ラ・ラ・ランド』と発表したが、正しくは『ムーンライト』が受賞作品だったのだ。

「第89回アカデミー賞」作品賞を獲得した『ムーンライト』チーム(C)Getty Images
『ラ・ラ・ランド』チームが受賞スピーチをすでに始めてしまった後に発覚という気まずいタイミングで、同作のプロデューサーたちは喜びを語る代わりに「手違いがありました。作品賞は『ムーンライト』です」と発表する羽目になった。

あり得ない事態に司会のジミー・キンメルも動揺。だが、『ラ・ラ・ランド』側から『ムーンライト』チームにオスカーが手渡される異例の状況下、互いを尊重する両作関係者の態度に場内は感動と祝福ムードが広がった。



■ジェニファー・ローレンスの躓き事件


2013年、22歳にして主演女優賞を受賞したジェニファー・ローレンス(『世界でひとつのプレイバック』)。ステージに上がろうとした際にドレスの裾に足を取られて転倒! 一瞬倒れ伏したジェニファーのもとにすぐ駆け寄って手を差し伸べたヒュー・ジャックマンの紳士ぶりも合わせて大きな話題となった。

ジェニファー・ローレンス-(C)Getty Images
ジェニファーは自力で起き上がって登壇、オスカー像を受け取ってスピーチしたが、監督とプロデューサー(ハーヴェイ・ワインスタイン)への感謝を言い忘れてしまった。

ジェニファーは翌年の授賞式でも、レッドカーペットを歩いている時に躓いてしまった。前を歩いていた友人の肩につかまろうとするも転けてしまい、照れ笑いしながら立ち上がった。



■主演男優賞受賞のエイドリアン・ブロディがプレゼンターのハル・ベリーに熱烈キス


エイドリアン・ブロディ-(C) Getty Images2003年、史上最年少の29歳で主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロディ(『戦場のピアニスト』)は喜びのあまり、プレゼンターだったハル・ベリーを抱きしめてキス! それも恋人にするような本気モードの熱烈なもので、ハルは「!?」という表情。

落ち着きを取り戻したエイドリアンはさすがにまずいと思ったようで、「これ(キス)がギフトバッグに入ってると言われてなかったよね」とジョークで取り繕った。

毎年オスカー候補になった俳優と監督には豪華な商品の詰め合わせバッグが贈られるのが慣例で、そこに引っかけた苦しまぎれの言い訳にはハルも苦笑するしかなかった。



■ジョン・トラヴォルタ、イディナ・メンゼルの名前を言い間違い


2014年、歌曲賞候補の「Let It Go」(『アナと雪の女王』)のパフォーマンス紹介でイディナ・メンゼルの名前を「アデル・ダズィーム」と言い間違えてしまったのはジョン・トラヴォルタ。

第85回アカデミー賞授賞式バックステージ(セス・マクファーレン、ジョン・トラヴォルタ)-(C) Getty Imagesジョン・トラヴォルタ(中央)
イディナは顔色ひとつ変えず歌い終え、見事受賞も果たしたものの、名前を間違えられて心中穏やかではなかったはず。ジョンは後にTV番組で、出番直前に先輩女優のゴールディ・ホーンに出くわして緊張してしまったことなどを理由に釈明した。

そして翌2015年、イディナがプレゼンターを務めたときにリベンジの機会が訪れた。イディナが「私の親愛なる友人を迎えてください。グローム・ガズィンゴです」と言うと、ジョンが登場。もちろんこれは前年のハプニングを水に流すための演出。2人でハグをして、仲直りをアピールした。

■セルフィーにクッキー販売…司会者演出のハプニングも



エレン・デジェネレスの周りに集まったスターたち-(C) Getty Imagesエレン・デジェネレスの周りに集まったスターたち
2014年、司会のエレン・デジェネレスが授賞式中に客席に降り、ブラッドリー・クーパーにスマートフォンを持たせて、ジェニファー・ローレンスやブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、メリル・ストリープなど出席したセレブたちと集合写真を自撮りしてツイッターにアップ。リツイートが300万を超える大反響になった。


2016年司会を務めたクリス・ロックはガールスカウトの少女たちを会場に招き入れてクッキー販売を実施させた。客席のレオナルド・ディカプリオやケイト・ウィンスレット、マット・デイモンらが購入し、2500ドル近くを売り上げたという。

クリス・ロック-(C)Getty Imagesクリス・ロック
昨年に続いて今年も司会を務めたジミー・キンメルは授賞式の出席者3400名全員に、ポテトチップスやグミ、エナジーバーなどを詰めたランチボックスを配布。箱の蓋には今年作品賞候補になった映画9本のイラストが描かれていた。ちなみにロサンゼルスのフードバンクにランチボックス3400箱分と同額の寄付をしたそう。
ジミー・キンメル-(C)Getty Imagesジミー・キンメル

■全裸の男性が乱入!


長いオスカーの歴史で最も話題にされ続けた瞬間の1つは1974年に起きた。司会の1人だった英国の名優デヴィッド・ニーヴンがエリザベス・テイラーを紹介している際、全裸の男性がピース・サインを掲げて突然場内を横切るハプニングが発生。咄嗟の出来事に場内は騒然。


ニーヴンも驚いた様子だったが、ざわつく観客席に「これは不可避の事態でした。でも、素晴らしいことじゃないですか? 1人の男が人生で唯一笑ってもらえた機会が、脱いで自身の欠点を晒したというのは」と語りかけ、爆笑を誘って場を収めた。

この男性はカメラマンのロバート・オペル。記者になりすましてバックステージに潜入していたという。オペルは故ロナルド・レーガン元大統領がカリフォルニア州知事時代、スピーチライターを務めたこともあり、74年当時は学校教師だったが、この騒動後に解雇された。
《冨永由紀》

好きな場所は映画館 冨永由紀

東京都生まれ。幼稚園の頃に映画館で「ロバと王女」やバスター・キートンを見て、映画が好きになり、学生時代に映画祭で通訳アルバイトをきっかけに映画雑誌編集部に入り、その後フリーランスでライター業に。雑誌やウェブ媒体で作品紹介、インタビュー、コラムを執筆。/ 執筆協力「日本映画作品大事典」三省堂 など。

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