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【インタビュー】脚本家・徳尾浩司、絶妙なバランスで成り立つ『おっさんずラブ』の軌跡「想いが溢れて爆発しちゃった」

『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』が大好評、公開中だ。2016年に放送された単発ドラマののち、2018年に放送された連続ドラマはキャスト、スタッフの高い熱量がお茶の間にあれよあれよと広がり、視聴者の興奮の渦を生み出した。

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『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』 (C)「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』 (C)「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
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  • 脚本家・徳尾浩司『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』/photo:Kyoko Akayama
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  • 脚本家・徳尾浩司『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』/photo:Kyoko Akayama
  • 『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』 (C)「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
  • 『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』 (C)「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
  • 脚本家・徳尾浩司『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』/photo:Kyoko Akayama
  • 『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』 (C)「劇場版おっさんずラブ」製作委員会

みんながプロ意識を持ち寄り作り上げるのが『おっさんずラブ』



――テーマはぶれていないのに説教くさくなく、コメディ要素で包んでいて見やすいところが、徳尾さんの脚本やキャストの力を感じるところです。

『おっさんずラブ』チームのいいところですよね! 僕は脚本をやっていますけど、自分ひとりで全部を考えているわけではなく、プロデューサー陣と監督、みんなのアイデアが集まった結果なんです。現場では役者さんが脚本を読んだときに「俺ならこうやる」とひとりひとりが考えて、キャラクターを作ってくれる感じがしますし。誰かひとりがサボってしまうと、その分、穴が空くし、逆に言えば誰も助けてくれないので、みんながプロ意識を持ち寄っている感じが、スクリーンからひしひしと伝わります。

『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』 (C)「劇場版おっさんずラブ」製作委員会
――具体的にコメディシーン、リアルに響かせるシーンのコントラスト、メリハリは意識して執筆されましたか?

僕や監督は、考えがちょっとコメディ寄りで、爆発とかをキャッキャ喜ぶタイプ。コメディや思いっきりおバカなところは考えるから任せて、というか(笑)。一方、女性プロデューサー陣らはとても冷静で、「爆発、意味あるの?」とか「家族のところが弱くない?」とか「ここは真面目に締めよう」と、脚本ができていく段階で、すごくバランスを見てくれたんです。『おっさんずラブ』はチームとして絶妙なバランスで成り立っているんですよね。

脚本家・徳尾浩司『劇場版おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~』/photo:Kyoko Akayama
――中でも「ここだけは絶対に落としたくない」と脚本に入れ込んだシーン、要素はどこでしたか?

今回、営業所のみんなが一つのテーブルを囲んでワーワー議論する、とある場面が出てくるんですね。映画としては非常に地味だし、実はなくても話は成立するんだけど(笑)、僕は好きで。ところが尺の関係上、あのシーンを「丸ごとカットしようか」という議論になったんです。僕の中では『おっさんずラブ』っぽいシーンだと思っていたので、「何とか残したい!」と言った記憶があります。…まあ、よく生き残ってくれたなと(笑)。あとは、部長が炎の上を通過するシーンも「必要なのか?」と言われたら口ごもってしまいますけど、あれは熱意のメタファーなので、必要なんです(笑)!

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《シネマカフェ編集部》

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