【インタビュー】「ゲーム・オブ・スローンズ」生みの親が明かす、“愛されるドラマの作り方”

先日のエミー賞で、シリーズ最終章が作品賞に輝いたことも話題の大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。その全章を手掛けた敏腕クリエイターコンビ、デイヴィッド・ベニオフ&D.B.ワイスが来日し、インタビューに応じた。

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「ゲーム・オブ・スローンズ」D.B.ワイス&デイヴィッド・ベニオフ
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申し訳なさ半分、微笑み半分の表情で、「ソーリー(笑)」と声を揃えてくれたのは、大ヒットドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」を手掛けたクリエイターコンビ、デイヴィッド・ベニオフ&D.B.ワイス。シリーズが惜しまれつつ幕を閉じてから3か月、企画責任者として作品のすべての鍵を握る2人が来日した。

愛されるドラマになったのは「決して平坦ではない旅を描けたこと」


広大なウェスタロス大陸の玉座を巡り、複数の名家が壮絶な覇権争いを繰り広げる「ゲーム・オブ・スローンズ」。その容赦ない展開はもはや誰もが知るところで、劇中では主要登場人物さえ命の保証はない。視聴者は放送開始以来、愛したキャラクターたちの死を目の当たりにし、心を打ち砕かれてきた。その恨み節(?)に応える形で返ってきたのが、冒頭の「ソーリー(笑)」。ベニオフが続ける。

殺したくなかった登場人物は大勢いる。それは、俳優に会えなくなるのが寂しいから。例えば、カール・ドロゴ役のジェイソン・モモアは一緒にいて本当に楽しい人だし、世界に2人といない存在。でも、カール・ドロゴの物語はあそこで終わるべきだった。ものすごく寂しかったし、撮影現場でもう一度会いたかったから、役の死後にも少しだけ登場させたけどね(笑)。キャトリン・スターク役のミシェル・フェアリーやロブ・スターク役のリチャード・マッデンもそう。彼らとずっと一緒に撮影したかった。この業界にいると、恐ろしい話もよく聞く。気分屋の俳優たちの話をね。でも、僕らの作品に集まったのは、ほんのちょっとの例外を除いて素晴らしい人ばかりだった」。


スリリングな展開、迫力の映像など、作品の魅力は語り尽くせない。だが、「ゲーム・オブ・スローンズ」がここまで愛されるドラマになったのは、やはりキャストたちの作り上げた登場人物の魅力によるところが大きい。それが、先のベニオフの言葉からも分かる。

僕らのドラマはキャストと共に成長してきた。スターク家の子たちなんて、最初はみんな可愛い子供だったのに。先日、僕らは(サンサ・スターク役の)ソフィー・ターナーの結婚式に出席した。(ブラン・スターク役の)アイザック・ヘンプステッド=ライトは背が伸び過ぎた(笑)。(アリア・スターク役の)メイジー・ウィリアムズも立派なレディになった」と溜め息交じりに、けれども嬉しそうに話すワイスを見ながら、ベニオフが登場人物の重要性に触れる。

「ゲーム・オブ・スローンズ」デイヴィッド・ベニオフデイヴィッド・ベニオフ
物語を綴るうえで、作り手が何に惹かれるか。視聴者を飽きさせないために必要なものは何か。愛されるドラマというものは、それら2つが一致しているのだと思う。僕らは登場人物たちに思い入れを抱いている。その思い入れを視聴者にも持たせることができれば、人物がどこに向かっても視聴者はついていく。だからこそ、つらい思いをさせることもあるけど(笑)。あるいは、大好きな登場人物がこんなにも酷いことをするなんて! と絶望することもあるだろう。僕らが恵まれていたのは、73時間をかけて登場人物たちの決して平坦ではない旅を描けたこと。大勢の登場人物たちの交わり合った旅をね」。

《text:Hikaru Watanabe》

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