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【MOVIEブログ】世界の片隅で感じるちょっとした嬉しさ

4月に東京国際映画祭に来てから、あぁ本当に映画祭に来れたんだなぁと思った瞬間があって、それが「予備選」をやらせてもらっている時でした。

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4月に東京国際映画祭に来てから、
あぁ本当に映画祭に来れたんだなぁと思った瞬間があって、
それが「予備選」をやらせてもらっている時でした。

予備選というのは、東京国際映画祭で上映される作品は基本的には各部門の担当プログラマー(そのTOPが矢田部先輩)が決めていくのですが、エントリーしてもらった作品へ敬意も込めて、複眼的にチェックしようということで、プログラマー以外の方々にもチェックしてもらう機会があって、それが予備選です。それに僕も手を挙げて、欧米やアジアなど世界の様々な作品を観させてもらっていました。これを観ている時が至福のひと時で、あぁ映画祭に来たなぁと思えました。そして、素晴らしい作品というのはやはり何本もあるもので、そういった作品たちと出会えるのが最高に嬉しい瞬間でした。

そんな作品群の中で見事に映画祭本番でも上映されることになった作品が2本ほどありました。日本映画スプラッシュで上映される『花と雨』です。この映画はちょっと衝撃でした。恥ずかしながら全く知らなかったのですが、SEEDAの日本ヒップホップ界の名盤アルバムとの同名タイトルとのことで、SEEDAの自伝的要素も含まれているラッパーの物語でした。端的に言ってしまうと日本版『8マイル』的な映画なのですが、なかなかこういう音楽モチーフ的な映画はストーリーとスタイルがうまく合致してない場合が多いのですが、本作はストーリーとスタイルが見事なまでに一致していて、映画自体がヒップホップでした。僕自身はラップやヒップホップには疎い方なんですが、それでも純粋にカッコ良かったです。こんな日本映画もあるんだなと。これを観て一応激プッシュしていたので、日本映画スプラッシュ部門に入っていたのは自分事のように嬉しかったです。僕は全然作品には関係ないんですけどね。東京国際映画祭でワールドプレミアで上映されますので、興味ある方は是非ご覧ください。

あとの1本はフィリピン映画でしたが、これは秘密にしておきます。
最近の世界の映画事情では実は東南アジアが熱いようです。

実はほかにも良かった作品は2本あったのですが、これはほかの映画祭にさらわれてしまったそうです。でも、そのうちの1本はサン・セバスティアン国際映画祭で賞を取っていて、これもちょっと嬉しい瞬間でした。おぉ、やはり獲ったか、みたいな。笑

世界の片隅で全然関係ない人間も巻き込んでちょっとした嬉しさをもたらしてくれる。
映画はやはり素晴らしいです。
《text:Yusuke Kikuchi》

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