最初は何となくからでも、見始めてみると彼らの思わぬ魅力にハッとしたり、その成長ぶりに胸がアツくなったりと、いつの間にか夢中になってしまうのがオーディション番組。配信で気軽に観られるものから、いまこそ観たい必見作をピックアップ!
ABEMA:「主役の椅子はオレの椅子」19人の若手俳優が人生をかけて挑む
「主役の椅子はオレの椅子」2話より
ミュージカル「テニスの王子様」「刀剣乱舞」など2.5次元ミュージカルを数多く手掛ける「ネルケプランニング」と、数々の人気オリジナルコンテンツを持つ「ABEMA」がタッグ。若手俳優たちがサバイバル共同生活をしながら、「劇団鹿殺し」の演出家・丸尾丸一郎によるオリジナル舞台、そして『望み』「TRICK」シリーズなどの堤幸彦が監督する映画の“主役” を勝ち取るために、人生をかけてオーディションに挑む。
舞台への出演権が与えられるのは、主役含め10人のみ。脱落してしまった者は「出演はせず舞台の裏方に回る」or「完全に番組を降りる」の二択から選ぶ、という残酷とも呼べるルールがある。
共同生活で友情を育みながらも「体力審査」や「歌唱審査」などの結果により、毎回1人が脱落していくという“リアル”…。それにも関わらず、限界まで耐え続けた仲間に肩を貸す姿やお互いを励まし合う姿は思わず応援したくなり、見ている側もいつの間にか勇気づけられている。なお、番組放送終了まで期間限定で参加者たちによるブログも公開中で、彼らの人間味にさらに触れることができる。
ABEMA:BTSの後輩・次世代グローバルK-POPアーティスト誕生「I-LAND」
毎回ワールドトレンド入りし、世界中の注目を集めながら9月18日にデビューメンバー7人が決定した「I-LAND」。「BTS」らが所属するBig Hitと「Produce」シリーズのCJ ENMによるサバイバルオーディションは、日本を含む各国から集まった23人が「トレーニング」「生活」「ステージ」を可能にするハイテクシステムの巨大建築物
「I-LAND」#9より
独立した場所でのサバイバルオーディションは自主性や練習態度なども重んじられ、共同生活やトレーニングの様子が公開されることで1人1人への愛着がより増すことに。現在デビューが決まった7人は「ENHYPEN」(エンハイフン)として活動を開始、2020年内のデビューが予定されているが、その誕生プロレスは涙あり、笑いあり、感動あり。デビューが叶わなかった練習生でも、ファン有志によりN.Y.タイムズスクエアに誕生日記念広告が出されるなど、日韓を超えて世界のファンを獲得している。
Hulu:「NiziU」プレデビューでも新記録続々!社会現象化した「Nizi Project」
2020年を代表するトレンド「Nizi Project」は日本のソニーミュージックと韓国のJYP Entertainmentの合同オーディションプロジェクト。応募者1万人による地域予選から東京合宿(Part1)、韓国合宿(Part2)を経て選び抜かれた9人で構成されたグローバル・ガールズグループ「NiziU」誕生までを追うことができる。
夢に向かう10代の少女たちのひたむきな姿や、互いに励まし合い、それぞれに足りないところを補い合いながら成長し、輝きを増していく姿は多くの人の心をとらえた。また、「Nizi Project」の仕掛け人にして、自身もアーティストであるJ.Y.Parkの審査コメントやJYPが目指す「真実」「誠実」「謙虚」の理念にも共感し、背中を押される人が続出。その人材育成術も注目されている。「NiziU」のプレデビュー曲「Make you happy」はMVがYouTube再生回数1.4億回を突破、ストリーミング1億回再生など数々の記録を更新。12月2日に正式デビューする。
Netflix:自分を愛することを伝える「ル・ポールのドラァグ・レース」
「ル・ポールのドラァグ・レース:素顔のクイーンたち シーズン12」
Netflixからは“TV界のアカデミー賞”エミー賞を受賞した、人気リアリティーショーシリーズ「ル・ポールのドラァグ・レース」をオススメ。米ドラァグ・クイーン界の大御所ル・ポールが主催する勝ち抜きコンテストで、「アメリカズ・ネクスト・ドラァグ・スーパースター」を目指して我こそはという参加者が集結。これまで12シーズンが製作されている。
参加者たちがテーマごとの衣装に身を包み、ランウェイショーのためにフルメイクを完成させながら、ドラァグを始めた理由や家族との関係、差別の体験、トラウマなどを包み隠さず語る姿は胸を打ち、「カリスマ、個性、度胸、才能」を審査するステージは高揚感でいっぱいに。「まずは自分自身を愛すること」というル・ポールの力強いメッセージも含めて、明日への活力をもらえるはず。